主な支援活動
パリ・リトグラフ工房idemから
―現代アーティスト20人の叫びと囁き
100年以上にわたるリトグラフの歴史を背景に、モンパルナスの地でその技術と創作の伝統を受け継ぎ、1990年代からアーティストとの協働を積極的に行っているリトグラフ工房「idem(イデム)」。
本展は、世界で活躍するアーティスト20名がこの工房で制作した約130点のリトグラフで構成されます。
また、本展は小説家原田マハの最新の小説『ロマンシエ』と連動するものです。日本からパリに渡った主人公がidemを通じて様々な人々に出会い、ここで制作された作品により日本で展覧会が開催されるまでが描かれています。
最後は小説から飛び出し、読者も展覧会が体験できるという本邦初の試みです。
- 会期
- 2015年12月5日(土)~2016年2月7日(日)
- 会場
- 東京ステーションギャラリー
- 詳細
- http://www.ejrcf.or.jp/gallery/
《「テーブルに寄りかかる男」(1915-1916)の前のポートレート、パブロ・ピカソ、パリ、フランス》
2013年
(c)JR-ART.NET
東京アートミーティングⅥ
"TOKYO"-見えない都市を見せる
東京オリンピック・パラリンピックを2020年に控え、文化都市『東京』についての議論がさかんになっています。東京が最初にグローバルに注目されたのは1980年代。ユニークな文化を生み出す東京の創造力がそこで一度花開きました。その後、震災と経済不況を経て、いま次なる文化を模索するプラットフォームがたちあがりつつあります。
本展は、東京を新たに「見いだす」二つの要素によって構成されています。
一つは、各界で活躍する東京のクリエイターが各々のトピックでキュレーションする「東京」。もう一つは、国内外の作家が「東京」をテーマにつくる新作。
"TOKYO"展は、80年代の東京の文化の命脈—熱いマグマを引き継ぎながら、氷河を割って現れようとしている東京の創造力を見せる展覧会です。
- 会期
- 2015年11月7日(土)~2016年2月14日(日)
- 会場
- 東京都現代美術館
- 詳細
- http://www.mot-art-museum.jp/
プランドローイング, 2015
フェスティバル/トーキョー15
フェスティバル/トーキョーは、東京で開催される国際的な舞台芸術フェスティバルとして、多様な価値が出合い、互いを刺激しあうことであらたな可能性を拓く場となることを目指します。
第8回となるフェスティバル/トーキョー15は、「融解する境界」をテーマとし、国内外から集結する同時代の舞台作品の上演を中心に、シンポジウム、各作品に関連した映像上映、トーク、講座など多彩なプログラムを展開します。
- 会期
- 2015年10月31日(土)~12月6日(日)
- 会場
- 東京芸術劇場、あうるすぽっと(豊島区立舞台芸術交流センター) 他
- 詳細
- http://www.festival-tokyo.jp/
Illustrations: Naomi@paris,tokyo
山海塾 北米ツアー(上演作品『歴史いぜんの記憶―うむすな』)
山海塾は1975年に主宰・天児牛大によって設立された舞踏カンパニーです。
作品は、演出・振付のほか、空間や衣裳のデザインも総合的に天児牛大が創作、天児は一貫して舞踏を「重力との対話」と捉え、「誕生」「死」といった普遍的な人間の本質に迫ろうとしています。
「うむすなは日本の古語でうぶすな(産土)と同源のことば
うぶすは生まれる意であり
なは土・地をあらわす
うむすは有と無を含む意もある」
と天児が語る本作を、約1ヶ月半にわたる北米ツアーで上演します。
- 会期
- 10月1日(木)~11月9日(月)
- 会場
- ロイス・ホール(アメリカ・ロサンゼルス)、国立アーツセンター(カナダ・オタワ) 他
鈴木理策写真展意識の流れ
鈴木理策はライフワークともいえる熊野での撮影とともに南仏のサント・ヴィクトワール山、セザンヌのアトリエ、桜、雪といった多様な対象を異なるアプローチでとらえていますが、一貫してうかがえるのは写真というメディアへの深い探求と「見ること」への問いです。
本展では鈴木の新作および未発表作を中心に、写真作品約100点と映像作品3点を展示します。
作品の連続性を意識した展示が本展の見どころで、「写真を1点のみで完結させないことで、見えてくるものがある」と鈴木は語ります。
それは写真家から鑑賞者へ、見ることの中に流れる時間を受け渡す試みだといえるでしょう。
- 会期
- 2015年7月18日(土)~2015年9月23日(水・祝)
- 会場
- 東京オペラシティアートギャラリー
- 詳細
- https://www.operacity.jp/index.php
(c)Risaku Suzuki / Courtesy of Gallery Koyanagi
蔡國強:帰去来展
本展は、ニューヨークを拠点に、現代美術界で最も活躍しているアーティストのひとり、蔡國強による、日本国内では7年ぶりとなる大規模な個展です。
日本初公開となる近年の代表作《壁撞き》(かべつき)のほか、横浜に取材した大規模な火薬による平面作品と、テラコッタによるインスタレーションが新たに制作されて、展示されます。
蔡の作品は、動植物に象徴される自然と人間との共生、複雑な社会における人間性への問いかけなどの様々な読み方を促してくれます。
それは、紛争や対立が絶えない現代にあって、示唆に富んだものとなるでしょう。
- 会期
- 2015年7月18日(土)~2015年9月23日(水・祝)
- 会場
- 横浜美術館
- 詳細
- http://yokohama.art.museum/exhibition/index/index.html
ドイツ銀行によるコミッション・ワーク
The Deutsche Bank Collection
Photo by Jon Linkins,
courtesy: Queensland Art Gallery |
Gallery of Modern Art
マルティーノ・ガンパー 100日で100脚の椅子
マルティーノ・ガンパーは、美術とデザインの領域を越えて活動を続ける作家です。
2007年発表の「100日で100脚の椅子」は、ロンドンの路地や友人の家から使われなくなった椅子を集めて組み立て直し、1日1脚、100日で100脚の詩的でユーモア溢れる椅子を制作した作品で、大きな話題となります。
99脚の椅子はこれまで世界各地を巡回し、100脚目はそれぞれの場所で新たに制作されてきました。
本展でも丸亀の椅子を使って、まだ見ぬ100脚目が展示されます。
国際的に高い注目を集めるガンパーの日本初個展として、代表作ともいえる「100日で100脚の椅子」を展示することで多様な活動の一端を紹介するとともに、新作も併せて展示予定です。
- 会期
- 2015年6月13日(土)~2015年9月23日(水・祝)
- 会場
- 丸亀市猪熊弦一郎現代美術館
- 詳細
- http://www.mimoca.org/ja/
第56回ヴェネチア・ビエンナーレ国際美術展 日本館展示
塩田千春《掌の鍵》 – The Key in the Hand –
ヴェネチア・ビエンナーレは、ヴェネチアの市内各所を会場とする芸術の祭典です。1895年に最初の美術展が開かれて以来、120年以上の歴史を刻んでいます。
現在、美術展、建築展、音楽祭などを独立部門として抱えるようになりましたが、そのうち美術展は、最先端の現代美術の動向を俯瞰できる場として、また国・地域別参加方式を採る数少ない国際展として世界の美術界の注目を集めています。
今回の日本館では、日本代表作家に塩田千春氏が決定し、2艘の舟と赤い糸、大量の鍵を使い、《掌の鍵》 – The Key in the Hand – と題した新作インスタレーションを展示します。
- 会期
- 2015年5月9日(土)~2015年11月22日(日)
- 会場
- カステッロ公園内 日本館
- 詳細
- http://2015.veneziabiennale-japanpavilion.jp/ja/
Courtesy of Chiharu Shiota
KYOTOGRAPHIE 京都国際写真祭 2015
KYOTOGRAPHIE京都国際写真祭は、世界屈指の文化都市・京都を舞台に開催される国際的な写真祭です。
第3回となる今年は「TRIBE-あなたはどこにいるのか?」をテーマに、計9つの国・地域からの14の写真展を15会場で行います。
また、期間中は展覧会場のほかに、市内各所の画廊、カフェ、教育施設など約30の会場で、国内外の若手作家展を中心としたサテライトイベントKG+(ケージープラス)や、子どもから大人までを対象とした様々なパブリックプログラムも多数予定されています。
- 会期
- 2015年4月18日(土)~2015年5月10日(日)
- 会場
- 京都市役所前広場、両足院(建仁寺内) 他
- 詳細
- http://www.kyotographie.jp/
(c) Mosaic Images LLC