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サステナビリティマネジメント

マテリアリティ

資生堂は、創業以来培ってきた「美」に関するイノベーションによる価値創造で、事業を通じて人々の幸福感・充足感を高め、サステナブルな社会の実現を目指しています。事業を通じて取り組むべき環境・社会課題を選定するため、ステークホルダーへのヒアリング、サーベイ、ディスカッションをもとに課題をリストアップし、社員、お客さま、取引先、株主、社会・地球といったすべてのステークホルダーにおける重要性と、資生堂のビジネスにおける重要性との2軸で課題を分類し、優先順位をつけ、18項目のマテリアリティ(重要課題)を選定しました。

マテリアリティマップ

以下のプロセスを実施しマテリアリティを特定しました。

Step1>すべてのステークホルダーからの期待や要請などをさまざまな視点で社会課題を抽出

  • 国内外で活躍する環境・社会領域の有識者

  • お客さまの声を収集(世界5カ国で実施した企業調査)

  • 外部調査結果・主要国際機関の報告書(GRI・SASB・SDGsなど)・IR投資家の声

  • 役員および社員からの声(国内外)

Step2>リストアップした課題を事業と関連性の高いものに絞りこみ、さらに分析

  • 役員や社内の幅広い部門とのディスカッションにより、事業と関連性の高い課題項目に絞りこむ

  • すべてのステ-クホルダー(社員、お客さま、取引先、株主、社会・地球)にとっての重要性と、資生堂のビジネスにとっての重要性の2軸でスコアリングし、重要項目を選定

  • 役員とその重要項目に関する課題と戦略アクションについて確認

Step3>特定した重要課題は経営会議にて承認

サステナビリティ推進体制

資生堂では、ブランド・地域事業を含む、全社横断でサステナビリティの推進に取り組んでいます。
2020年にサステナビリティ関連業務における迅速な意思決定と全社的実行を確実に遂行するため、サステナビリティ関連課題について専門的に審議し決議する「Sustainability Committee」を設置しました。グループ全体のサステナビリティに関する戦略や方針、TCFD開示や人権対応アクションなど具体的活動計画に関する意思決定や、中長期目標の進捗状況についてモニタリングを行っています。代表取締役 社長 CEOを含む、経営戦略、R&D、サプライネットワーク、広報およびブランドホルダーなど各領域のエグゼクティブオフィサーで構成され、それぞれの専門領域の視点から活発に議論しています。

2021年は、従来の「Sustainability Committee」開催に加えて、サステナビリティ課題を経営へ取り込むべく、関係するエグゼクティブオフィサーや主要組織の実務推進責任者とともに実行における対応を議論・決定する会議を追加実施し、全社での推進を強化しました。また、業務執行における重要案件に関する決裁が必要な場合は「Global Strategy Committee」や取締役会にも諮り、審議しています。

2022年1月には、サステナビリティ活動を強化・拡充し、経営戦略・事業戦略と一体的に運用・推進していくため、組織改正を行いました。具体的には、経営革新本部内に全社のサステナビリティに関する戦略・推進機能を担う「サステナビリティ戦略推進部」を設置し、社内外に向けて当社のダイバーシティ&インクルージョン(D&I)アクションを加速するために「D&I戦略推進部」を新設しました。
さらに、サステナビリティ活動を推進するため、社内の取締役およびエグゼクティブオフィサーの長期インセンティブ型報酬の評価指標を見直し、社会価値に関する指標の評価ウエイトを10%から20%に高めています。本年からは、資生堂のサステナビリティ戦略の中で重要な取り組みとなるCO₂排出量削減を環境指標として新たに設定し、環境への取り組みを促進していきます。

戦略アクションと対応するSDGs

資生堂では、環境・社会それぞれ3つの戦略アクションを定めています。各アクションに対応した SDGs を示しています。

領域 戦略アクション 対応するSDGs
環境 地球環境の負荷軽減 地球環境の負荷軽減
サステナブルな製品の開発 サステナブルな製品の開発
サステナブルで責任ある調達の推進 サステナブルで責任ある調達の推進
社会 ジェンダー平等 ジェンダー平等
美の力によるエンパワーメント 美の力によるエンパワーメント
人権尊重の推進 人権尊重の推進

環境関連の中期目標

項目 目標(2020年設定) 達成時期 2021年実績
CO₂排出量 カーボンニュートラル※1 2026年 △18%(2019年比)
水消費量 △40%※2 2026年 △22%(2014年比)
廃棄物 埋め立てゼロ※3 2022年 2020年に世界全12工場で埋め立て廃棄物ゼロを前倒しで達成・継続
容器包装 サステナブルな容器 100%※4 2025年 2022年中に開示予定
パーム油 サステナブルなパーム油 100%※5 2026年 27%切替え完了
(パーム油換算重量ベース)※6
サステナブルな紙 100%※7 2023年 72%切り替え完了
(紙重量ベース)
  • ※1:資生堂全事業所、Scope 1・Scope 2
  • ※2:資生堂全事業所、売上高原単位(対2014年)
  • ※3:自社工場のみ
  • ※4:プラスチック製容器について
  • ※5:物理的なサプライチェーンモデルによる認証:アイデンティティ・プリザーブド、セグリゲーションまたはマスバランスに基づく
  • ※6:残りはRSPOブックアンドクレーム方式で対応
  • ※7:製品における、認証紙または再生紙など

国際的な規範への賛同・支持

国際的な規範への賛同・支持[PDF:389KB]