「資生堂」の社名は、中国の古典「易経」の「至哉坤元 万物資生(大地の徳はなんと素晴らしいものであろうか、すべてのものはここから生まれる)」という一節に由来しています。環境と、社会と、人への敬意が、150年間私たちの事業活動を支えてきました。原材料の調達から製品の開発、生産から使用、廃棄までバリューチェーン全体を通して地球環境の保全に努めてきました。創業時からその先の未来へ、サステナブルな価値創造の使命が資生堂の名には刻まれています。
資生堂は環境に関する経営方針「資生堂エコポリシー」を1992年に定め、地球環境の保全に努めてまいりました。現在その志は資生堂企業理念の中の資生堂倫理行動基準「社会・地球とともに」の「サステナブルな社会をめざして」に受け継がれています。
私たちは、独自の厳しい基準に沿った環境対応を推進し、生物多様性に配慮しながら、人も地球も美しく共生するサステナブルな社会をめざします。
1.私たちは、GHG(温室効果ガス)の大部分を占めるCO₂(二酸化炭素)の排出量削減や水資源の有効活用、廃棄物削減などに取り組むことで、地球環境の負荷軽減に努めます。
2.私たちは、資生堂 5Rs (リスペクト、リデュース、リユース、リサイクル、リプレイス)の考え方に基づき、事業活動のプロセスやお客さまの手もとにおいて、廃棄物ができるかぎり少なくなるように努めます。
3.私たちは、健やかな美の実現と環境への配慮が共存した新しい商品やサービスの開発、イノベーションに取り組みます。
4.私たちは、事業活動における環境への負荷軽減を目指し、新技術開発や技術連携に積極的に取り組みます。
私たちは上記の行動基準のもと、環境法令や規制の遵守はもとより、地球環境の負荷軽減に向けて戦略アクションと目標を定め、環境マネジメントおよびパフォーマンスの継続的な改善を進めます。環境をはじめとするサステナビリティに関する戦略や方針、TCFD開示などの具体的活動計画に関する意思決定や、中長期目標の進捗状況のモニタリングは、代表取締役 社長 CEOを責任者とし、本社のサステナビリティ関連領域のエグゼクティブオフィサーで構成されるSustainability Committeeにて行い、特に重要な案件は取締役会にも諮られます。また、サステナビリティへの意識向上となる社内研修の実施や、社内外ステークホルダーとのコミュニケーションを充実させることも進めていきます。サステナビリティの推進においては、サプライヤー、外部委託先などを含む事業パートナーとともに、ライフサイクル全体(研究開発、調達、製造、流通・ロジスティクス、使用、リサイクル・廃棄)で取り組みます。対象となる事業活動にはM&Aによる事業拡大および新規参入プロジェクトを含みます。
資生堂の社名には、「大地の徳はなんと素晴らしいものであろうか、すべてのものはここから生まれる」という意味が込められています。 私たちは、資生堂の価値づくりの源泉である「地球の恵み」を、限りあるものとして認識しています。資生堂は、生物多様性と原産地の森林破壊ゼロを目指して、2023年までに100%サステナブルな紙へ、また、2026年までに100%サステナブルなパーム油へ切り替えることを目標として設定し、自社および1次・1次以外のサプライヤーとともに持続可能な調達を推進します。また、重要な生物多様性に近接した地域で事業を行う場合には、外部パートナーと協働して、生物多様性への負荷の低減や保全、再生などに取り組みます。
資生堂の製品は、化粧水などに配合されている水はもちろんのこと、原料となる植物の生育、生産現場における温度制御や設備洗浄、廃棄物の処理、洗顔時のすすぎにいたるまで、化粧品に関わるさまざまな場面で水に支えられています。資生堂は、循環性や偏在性という水資源特有の性質を鑑み、水系における健全な水循環や水に関連する文化、水と衛生に対する人権を尊重しながら、法令や規制を遵守するだけではなく、SDGsなどのイニシアチブに即して持続可能な利用を目指します。2026年までに水消費量を2014年比で40%削減※1する目標を設定し、技術革新を進めるとともに、特に水ストレスの高い地域や気候変動にともなう将来の雨量予測の減少が懸念されている地域の事業所を中心に、節水や循環利用などの活動を進めます。さらには、地域と連携した2次利用など「流域の共有財産としての資源管理(Water Stewardship)」※2を進め、水資源を有効に活用するために、使用した水を浄化し、再利用またはリサイクルする循環型の水利用に注力していきます。
資生堂グループの生産拠点では、1997年よりISO 14001に基づく環境マネジメントシステムを導入し、現在国内外11工場でISO 14001認証を取得しています。工場には環境管理責任者を置き、環境に関する方針、目標の設定、活動の推進、規制の遵守状況確認、化学物質の適正な管理、社員教育を行い、PDCAサイクルを繰り返すことによって、管理体制を改善し環境負荷を減らしています。そしてこれらの推進状況については、第三者の監査により確認されています。
社名 | 事業所名 | 認証取得年月 |
---|---|---|
株式会社資生堂 | 久喜工場 環境方針[PDF:330KB]登録証[PDF:70.4KB] | 1997年10月27日 |
掛川工場 環境方針[PDF:330KB]登録証[PDF:81.8KB] | 1998年10月5日 | |
大阪工場 環境方針[PDF:330KB]登録証[PDF:70.5KB] | 1999年3月24日 | |
那須工場 環境方針[PDF:330KB]登録証[PDF:74.3KB] | 2022年6月13日 | |
大阪茨木工場 環境方針[PDF:330KB] | 取得推進中 | |
台湾資生堂股份有限公司 | 新竹工場 登録証[PDF:111KB] | 1999年8月31日 |
Shiseido America, Inc. | East Windsor Factory 登録証[PDF:274KB] | 2000年3月31日 |
Shiseido International France S.A.S. | Unité de Gien Unité du Val de Loire 登録証[PDF:387KB] | 2000年8月8日 2002年2月8日 |
資生堂麗源化粧品有限公司 | 登録証[PDF:0.98MB] | 2000年8月17日 |
資生堂化粧品製造有限会社 | 登録証[PDF:674KB] | 2004年11月9日 |
Shiseido Vietnam Inc. | 登録証[PDF:87KB] | 2011年12月15日 |
社名 | 事業所名 | 認証取得年月 |
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資生堂ホネケーキ工業株式会社※ | 環境方針[ PDF : 39.4KB ] 登録証[ PDF : 474KB ] | 1999年9月29日 |
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