2021年06月17日
資生堂は、人・社会・地球環境を守り、尊重したいという考えから、容器包装について、5Rs<Respect(リスペクト)・Reduce(リデュース)・Reuse(リユース)・Recycle(リサイクル)・Replace(リプレース)>のもと、2025年までに100%サステナブルな容器包装※をめざしています。
この取り組みの一環として、スキンケアブランドのエリクシールは、「プラスチックごみを削減することで、持続可能な地球環境の保全に貢献したい」と考え、2012年に化粧水・乳液のつめかえ用パッケージを日本で発売しました。
現在では、化粧水・乳液に加え、クリームや美容液と展開幅を広げ、資生堂のサステナビリティ活動の柱として推進しています。
今回は、エリクシールのサステナビリティ活動について、以下の4名に聞きました。
―エリクシールのサステナビリティ活動について教えてください。
寺西 おかげさまでエリクシールは、2018年にデパートやECを含めたすべてのチャネルで、日本市場No.1※1のスキンケアブランドにまで成長し、中国でも2017年以降、2桁成長を4年連続で継続しています※2。
だからこそ、日本No.1のスキンケアブランドとして、経済的な価値だけではなく、社会的な価値をより高めることにもチャレンジすべきだと考えました。
エリクシールは、2012年に化粧水・乳液のつめかえ用パッケージを日本で発売しており、今年で10年目に入りました。また、日本のみならず2021年1月からは、中国でつめかえ用パッケージの発売を皮切りに、アジアの国・地域へも拡大していく予定です。
日本では現在、エリクシールの化粧水・乳液におけるつめかえ用パッケージの売上構成比(数量ベース)は約5割※3となっています。日本の化粧水・乳液市場全体における同構成比が約2割※4であることと比較しても、エリクシールのサステナビリティ活動が多くのお客さまの共感と支持を得て、浸透してきていると思っています。
さらには、サステナビリティ活動について多くの人々に意識していただきたい気持ちを込め、アジアでも高い認知率と好感度を誇る「ドラえもん」とコラボレーションしたつめかえ用パッケージの紹介活動「グローバルサステナビリティキャンペーン」を実施しています。
これらの活動は、短期的なものではなく、中長期的に継続していくものです。今後も引き続き、持続可能な環境づくりに貢献していきたいと考えています。
―具体的な目標はありますか?
寺西 エリクシールのつめかえ用パッケージは、プラスチックの使用量を約85%※5削減できます。つめかえ用商品を使用する、という新しいスキンケア習慣をアジアで広めていくことで、2023年にはグローバルで年間約400トン※6のプラスチック使用量削減を目標にしています。あわせて、2025年までに、エリクシールの主力商品はすべて、つめかえ(つけかえ)対応することを目指しています。
―つめかえ用パッケージを開発する上でどんなことにトライしましたか?
深澤 化粧品は製品ごとに中味が異なるので、1品ごとに処方の特性をふまえた容器の形状・材質・デザインなどさまざまな観点できめ細かな検討を行う必要があります。たとえば、エリクシールのエイジングケアの化粧水は1品に3種のテクスチャータイプ(感触のタイプ)がありますが、この3種はそれぞれ処方が異なります。そのため、化粧水のつめかえ用パッケージ1つとっても、量産するなかで中味を安定的に安全に保ちながら、3種すべてが取り出しやすい設計となっているか、1種ごとに試験を重ねて作られているのです。
―同じ化粧水でも中味のテクスチャータイプが違うとそれぞれの検証が必要なのですね。
深澤 そうなんです。私たちは、このように1品ずつ丁寧に中味処方と合わせたつめかえ容器を開発することで、安全・安心に使い続けていただけるパッケージをお届けしています。
―2021年4月に日本国内でスタートした「グローバルサステナビリティキャンペーン」のお客さまの反響はどうでしたか?
松川 このキャンペーンムービーをご覧になった方からは「つめかえ用で環境に配慮できることがよく理解できました」「子どもといっしょに見てSDGsについて考えてみようと思いました」など、高い共感の声をいただいています。さらに、つめかえ用パッケージ商品を含むお買い上げに対してオリジナルエコバッグをプレゼント※する、というプロモーションも大変好評で、お取扱店さまからも時代に即した素晴らしい取り組みとの評価をいただいています。
―中国でも2021年1月からつめかえ用パッケージを導入するなどの取り組みを行っていますね。
MANG 「地球のために」と言われると、規模が大きすぎて自分に関係があるとなかなか考えにくいかと思います。しかし、「つめかえ用パッケージ商品を使う」というちょっとした一歩が、自分の大切な人と未来のためになることをお伝えすると、多くのお客さまがサステナビリティ活動を身近に感じてくださいました。さらに嬉しいことに、つめかえ用パッケージをきっかけにエリクシールの商品を初めてご購入される方もおり、多くの方にリピートいただいています。
「Small
changes for a big
difference」というキャンペーンメッセージを伝えていくことは、中国の環境保全に対する意識を高めることに役立っていると感じます。キャンペーンのムービーやオリジナルエコバッグをプレゼント※するプロモーション活動によって、「つめかえ用パッケージ商品を使う」という新しい習慣がより多くの人々に自然に浸透していくと私たちは信じています。また、これらの取り組みは、サステナブルなパッケージ商品の使用を浸透するだけでなく、その先に、「中国のお客さまが生活する環境そのものがよりよくなる」といった新しい価値にもつながるという思いをもって進めています。
「未来を生きる子どもたちのために、今、私たちができること。」をキーメッセージとするドラえもんのオリジナル3Dムービーは、エリクシールブランドサイトにて4月2日(金)より公開。TVCMは4月4日(日)より放映中です。
エリクシールブランドをご愛用いただいている方々により親近感を感じていただくため、35歳になった未来のしずかちゃんを起用しています。ドラえもん史上初の3世代共演の3DCGムービーで、しずかちゃんママ、しずかちゃん、そして未来のしずかちゃん、ノビスケが登場し、その姿を見守るドラえもんの姿が描かれた60秒ムービーです。1人ひとりの小さな行動の積み重ねで、きっと未来は変えられる。そんな思いを込めた映画のワンシーンのようなオリジナルムービーやキャンペーンの詳細は、以下のスペシャルサイトで公開しています。
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