リサーチグラント
「日本皮膚科学会基礎医学研究費」は、日本の皮膚科学領域における基礎医学研究の奨励助成を目的として、資生堂の寄付金のもと、日本皮膚科学会によって昭和42年(1967年)に創設されました。
これまでに輩出された数多くの受領者は、全国の皮膚科医・皮膚科学研究者として活躍されており、現職国内大学皮膚科教授の60%が過去の受領者にあたります。
締切 | 2025年1月31日(金)学会事務局必着 |
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応募条件 |
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応募方法 |
令和6年10月下旬から、日本皮膚科学会のホームページ(https://www.dermatol.or.jp)でご案内しております。 |
連絡先 |
詳細は、日本皮膚科学会事務局にお問い合わせください。 〒113-0033 東京都文京区本郷4-1-4 公益社団法人 日本皮膚科学会事務局 |
受領者名 | 所属 | 研究課題 |
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きのした まなお 木下 真直 |
山梨大学 | 皮膚上皮内における自然免疫系が担う腫瘍免疫の包括的解明 |
たかしま しょうた 髙島 翔太 |
北海道大学 | スプライシングによる表皮基底膜タンパクの多様性とその意義の解明 |
あだち たけや 足立 剛也 |
慶應義塾大学 | シングルセル解析を用いたIgE介在性/非介在性アナフィラキシーの病態解明 |
おおいし きょうすけ 大石 京介 |
金沢大学 | 皮膚の有棘細胞癌におけるPRAME発現の有無による予後の推定 |
ももはら まりこ 桃原 真理子 |
名古屋大学 | Immunoprecipitation-liquid chromatography-tandem mass spectrometryを用いた自己抗原の網羅的解析 |
やまむら かずひこ 山村 和彦 |
九州大学 | 生理活性脂質スフィンゴシン1リン酸のアトピー性皮膚炎における特徴的なシグナル経路とその役割の解明 |
受領者名 | 所属 | 研究課題 |
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はせがわ あきと 長谷川 瑛人 |
新潟大学 | 重症薬疹の病態解明と新規バイオマーカーの開発 |
わたなべ みか 渡邉 美佳 |
北海道大学 | 皮膚創傷治癒を制御するエピジェネティクス因子の探索 |
かとう ゆきひこ 加藤 雪彦 |
東京医科大学八王子医療センター | DOHaD研究モデルを用いたアトピー性皮膚炎の超早期ライフステージからの機序解明 |
くずみ あい 久住 藍 |
東京大学 | 全身性強皮症におけるリツキシマブに除去抵抗性のB細胞の単一細胞解析 |
こがめ としあき 小亀 敏明 |
京都大学 | inducible Skin-associated lymphoid tissue (iSALT)における腸型B細胞の機能解析 |
よしおか はなこ 吉岡 華子 |
大阪大学 | 神経線維腫症Ⅰ型における、臨床型別の腫瘍微小環境とT細胞の相互作用の検討 |
受領者名 | 所属 | 研究課題 |
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こすみ ひでゆき 小住 英之 |
北海道大学 | 上皮組織損傷応答性幹細胞の制御機序の解明 |
みやがわ たくや 宮川 卓也 |
東京大学 | 脂肪細胞を軸とした全身性強皮症の血管障害に関する病態解析 |
えがわ ぎょうへい 江川 形平 |
京都大学 | T細胞を抗原特異的に皮膚へ遊走させるメカニズムの解明 |
さかい たかし 酒井 貴史 |
大分大学 | アトピー性皮膚炎における循環脂質異常の病態意義:角層脂質異常との関連を含めて |
さわだ ゆう 澤田 雄宇 |
産業医科大学 | 炎症性皮膚疾患におけるS100A2の役割についての解析 |
なかはら まきこ 中原 真希子 |
九州大学 | 酒さのメカニズムの解明―インフラマソームの関与と黄連解毒湯やバイカリンによる抑制機序の解明― |
受領者名 | 所属 | 研究課題 |
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きたむら しんや 北村 真也 |
北海道大学 | 乳房外Paget病の発症要因に迫る |
いしつか ようすけ 石塚 洋典 |
大阪大学 | 表皮分化と免疫プログラムの相互制御機構 |
なかみぞ さとし 中溝 聡 |
京都大学 | 炎症性皮膚疾患における病原性抗原提示細胞と治療標的の同定 |
ふくもと たけし 福本 毅 |
神戸大学 | iPS 細胞を用い細胞老化に着目した色素性乾皮症の病態解明 |
むらせ ゆうや 村瀬 友哉 |
名古屋大学 | Nlrp1 機能獲得変異による自己炎症性角化症のモデルマウスの作成・病態解析と治療法の開発 |
もりさか ひろゆき 森坂 広行 |
高知大学 | 先天性表皮水疱症へのCRISPR-Cas3の治療応用 |
受領者名 | 所属 | 研究課題 |
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うつのみや あきら 宇都宮 慧 |
福井大学 | Dermokineを標的とした悪性黒色腫の治療の開発 |
たき ともき 滝 奉樹 |
名古屋大学 | Dorfman-Chanarin症候群の病因因子ABHD5の病態解明と新規治療薬の開発 |
いずみ けんたろう 泉 健太郎 |
北海道大学 | 水疱性類天疱瘡においてDPP-4阻害薬が免疫寛容の破綻に及ぼす影響についての研究 |
みやがき ともみつ 宮垣 朝光 |
聖マリアンナ医科大学 | 皮膚化学発癌におけるリンパ流の役割 |
はやし しゅうじろう 林 周次郎 |
独協医科大学 | 血管型エーラスダンロス症候群の病態解明を目的にした3型コラーゲンの機能解明 |
やまぐち ゆきえ 山口 由衣 |
横浜市立大学 | カベオリンサブドメインに着目した乾癬炎症制御のメカニズム解明と新規治療法開発 |
受領者名 | 所属 | 研究課題 |
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すみだ はやかず 住田 隼一 |
東京大学 | 皮膚疾患における新規脂質代謝関連分子の役割 |
なかじま さえこ 中島 沙恵子 |
京都大学 | 皮膚常在微生物による乾癬皮膚炎制御機構の解明 |
みやべ ちえ 宮部 千恵 |
東北医科薬科大学 | 皮膚血管炎における抑制性共刺激因子の役割 |
うちやま あきひこ 内山 明彦 |
群馬大学 | 転写因子SOX2による皮膚虚血再灌流障害(急性期褥瘡)における制御機構の解明および新規治療法の開発 |
たねむら あつし 種村 篤 |
大阪大学 | 白斑におけるメラノサイト特異的障害に関わるレジデントT細胞の相互機能解析 |
たなはし かな 棚橋 華奈 |
名古屋大学 | 表皮脂質関連遺伝子の異常による先天性魚鱗癬の病態解明と新規治療法の開発 |
受領者名 | 所属 | 研究課題 |
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いとう たかみち 伊東 孝通 |
九州大学 | 皮膚悪性腫瘍の上皮間葉転換における新規転写因子OVOL1, OVOL2の機能解明 |
きとう あきひこ 鬼頭 昭彦 |
京都大学 | IgEの自然産生メカニズムの解明 |
しんくま さとる 新熊 悟 |
新潟大学 | 栄養障害型表皮水疱症における変異7型コラーゲンの機能解析と新規治療法の開発 |
かねまる ひさし 金丸 央 |
熊本大学 | 皮膚科疾患における転写因子BATFファミリーの意義とその応用 |
すが ひらく 管 析 |
東京大学 | 皮膚T細胞リンパ腫におけるB細胞の役割に関する研究 |
おかむら けん 岡村 賢 |
山形大学 | 遺伝性色素異常症の遺伝子解析システムの確立およびゲノム編集技術を用いた機能解析 |
受領者名 | 所属 | 研究課題 |
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いまい やすとも 今井 康友 |
兵庫医科大学 | アトピー性皮膚炎におけるIL-33誘導性2型自然リンパ球(natural ILC2)の活性化とバリア機能に関する研究 |
うえはら あきひと 上原 顕仁 |
群馬大学 | 細胞外ATPによる強皮症の皮膚線維化制御機構 |
ちの たけなお 知野 剛直 |
福井大学 | マウスを用いたアトピー性皮膚炎や魚鱗癬の胎児治療の確立 |
はやし りょうた 林 良太 |
新潟大学 | EDARADD遺伝子変異による全身性乏汗症の発症機序の解明 |
こが ひろし 古賀 浩嗣 |
久留米大学 | 天疱瘡におけるデスモコリン抗体の病的意義の解明 |
つじ がく 辻 学 |
九州大学 | アトピー性皮膚炎の皮膚バリア機能障害における芳香族炭化水素受容体とOvo-like1遺伝子の役割 |
受領者名 | 所属 | 研究課題 |
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いわた ひろあき 岩田 浩明 |
北海道大学 | 水疱性類天疱瘡における疾患特異的新規治療法の開発 |
たけいち たくや 武市 拓也 |
名古屋大学 | 先天性魚鱗癬の病態解明と、抗炎症作用を標的とした治療法の開発 |
はなふさ たかあき 花房 崇明 |
東京医科歯科大学 | 患者由来ヒトiPS細胞から誘導した血管内皮細胞を用いた、膠原病の末梢循環障害の病態解析 |
おりめ まり 折目 真理 |
新潟大学 | ヒト毛盤の形態学的基盤の確立と侵害受容器としての関与の検討 |
きしべ まり 岸部 麻里 |
旭川医科大学 | 表皮ニコチン性アセチルコリン受容体の活性変化は、掌蹠膿疱症の発症に寄与するか? |
はやし まさひろ 林 昌浩 |
山形大学 | 悪性黒色腫の臨床病理学的パラメーターに相関する新規バイオマーカーの検索およびその機能解析 |
受領者名 | 所属 | 研究課題 |
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のむら としふみ 乃村 俊史 |
北海道大学 | 遺伝性疾患に対するリードスルー治療の開発 |
しばた あきたか 柴田 章貴 |
名古屋大学 | IL-36RN欠損症としての膿疱性乾癬に対する革新的医薬品の開発に向けた病態の解明 |
さいとう なお 齋藤 奈央 |
旭川医科大学 | SJS/TENの研究からみえてきた表皮細胞死の新規制御因子の検索 |
なみき たけし 並木 剛 |
東京医科歯科大学 | 末端黒子型悪性黒色腫に対する分子標的治療の開発 |
むとう じゅん 武藤 潤 |
愛知医科大学 | 創傷治癒時の炎症におけるグリコサミノグリカンの役割の解明 |
ぬまた さなえ 沼田 早苗 |
久留米大学 | アトピー性皮膚炎患者由来iPS細胞を用いた病態解析および治療法の研究 |
受領者名 | 所属 | 研究課題 |
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ほんだ のりとし 本多 教稔 |
熊本大学 | 強皮症皮膚線維芽細胞におけるmicroRNAの役割 |
みやがわ ふみ 宮川 史 |
奈良県立医科大学 | SLEの発症機序に対するIRF7転写因子の役割の解明 |
おおつか あつし 大塚 篤司 |
京都大学 | 悪性黒色腫進展におけるIL-1betaの役割 |
いのづめ たかし 猪爪 隆史 |
山梨大学 | 高頻度遺伝子変異導入システムを利用したメラノーマ治療の成否を左右する重要因子のスクリーニング |
きん てつお 金 哲雄 |
久留米大学 | 皮膚自己抗原解析による胸腺における中枢性免疫寛容機序の解明 — 胸腺髄質上皮細胞におけるWnt/beta-Catenin/LEF1・Tcfシグナル伝達経路のAIRE様マスター遺伝子同定と皮膚自己抗原異所性発現のメカニズムの解析 — |
なかはら たけし 中原 剛士 |
九州大学 | マウス悪性黒色腫浸潤樹状細胞の経時的機能解析とその腫瘍微小環境における役割 |
受領者名 | 所属 | 研究課題 |
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なつが けん 夏賀 健 |
北海道大学 | 自己抗原の枯渇を標的とした水疱性類天疱瘡の新規治療法開発 |
ふじた ひでき 藤田 英樹 |
東京大学 | マウス乾癬様皮膚炎におけるCXCR3の役割 |
かじはら いっこう 梶原 一亨 |
熊本大学 | 隆起性皮膚線維肉腫の発症におけるmicroRNAの役割 |
やまさき さゆり 山崎 小百合 |
名古屋市立大学 | 皮膚における制御性T細胞のホメオスタシスの研究 |
すがわら こうじ 菅原 弘二 |
大阪市立大学 | カンナビノイド受容体がラミニン-511の発現に与える影響を利用した新規の脱毛治療薬の開発 |
もりざね しん 森実 真 |
岡山大学 | アトピー性皮膚炎におけるセリンプロテアーゼ阻害因子の発現とその制御機構 |
受領者名 | 所属 | 研究課題 |
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やなば こういち 簗場 広一 |
東京大学 | 乾癬マウスモデルにおけるB細胞の役割の解明とその治療への応用 |
ふじた やすゆき 藤田 靖幸 |
北海道大学 | 重症型表皮水疱症に対する新規幹細胞療法の検討 |
あおい じゅん 青井 淳 |
熊本大学 | ANGPTL2の皮膚がんの発症・進展における機能解析とその分子機構解明 |
まきの てるひこ 牧野 輝彦 |
富山大学 | 表皮角化細胞における終末分化の分子機構の解明 |
てらお みか 寺尾 美香 |
大阪大学 | 微小環境から見た皮膚がんの発症、進展に関わる糖転移酵素GnT-Vの機能解析 |
もてぎ せいいちろう 茂木 精一郎 |
群馬大学 | 腫瘍血管新生における間葉系幹細胞の役割 |
令和6年6月6日(木)、第123回 日本皮膚科学会総会(国立京都国際会館)において、「日本皮膚科学会基礎医学研究費(資生堂寄付)」の令和5年度受領者の先生方による研究発表が行われました。
研究発表に先立ち、日本皮膚科学会理事長の天谷雅行先生(慶応義塾大学医学部皮膚科学教室教授)及び学会賞等選考委員会委員長の奥山隆平先生(信州大学医学部皮膚科学教室教授)からのご挨拶の後、みらい開発研究所 佐藤潔が祝辞を述べて研究活動を激励しました。これに引き続き先生方に発表頂いた研究は、皮膚疾患の病態解明に関する基礎皮膚科学研究など、受領者の先生方の研究レベルの高さが伺えました。将来は皮膚疾患の克服に結び付く新しい治療法へ応用され、よりよい社会が実現することが期待されます。
同日、令和6年度受領者への授与式も行われました。学会賞等選考委員会委員長の奥山隆平先生(信州大学医学部皮膚科学教室教授)が本研究費の成り立ちや制度を説明し、昭和42年に設立されて以来長きに亘り日本の皮膚科学に貢献していることを述べた後、先生方に記念の楯と研究助成金100万円を授与しました。
令和6年度受領者の研究成果は、2025年開催予定の第124回日本皮膚科学会総会(横浜)にて、発表される予定です。
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