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皮膚科学

皮膚の観察研究

■顔の酸化ストレスの部位差をバイオフォトン測定で可視化

東北工業大学との共同研究により、超高感度冷却CCD(Charge Coupled Device)カメラによる肌のバイオフォトン(UPE)※1測定技術を応用することで、紫外線ダメージなどによって肌に蓄積される酸化ストレス※2を”顔全体”の広い範囲で評価することに成功し、顔の酸化ストレスには部位差があることを明らかにしました。また、本技術を用いて、酸化ストレスレベルは加齢に伴い増加すること、酸化ストレスレベルとシワには密接な関係があることも見出しました。
本研究成果は「国際化粧品技術者会連盟(IFSCC)※3ミラノ中間大会2019」でポスター発表を行いました。

  1. ※1:バイオフォトン(UPE (ultraweak photon emission):生体から発する目には見えない極めて微弱な光のこと。
  2. ※2:紫外線ダメージなどにより酸化ストレスが高まると、肌本来がもつうるおい、透明感、ハリなどを保つ機能が低下します。
  3. ※3:IFSCC (The International Federation of Societies of Cosmetic Chemists): 世界中の化粧品技術者が集い、より高機能で安全な化粧品技術の開発へ向けて取り組む国際機関

顔の酸化ストレスには部位差がある

■シミの肌内部における血管構造異常の3次元可視化

(A)正常部位

(B)シミ部位

血管(赤)、マクロファージ(緑)
シミ部位では異常な血管構造をとり、その周辺にマクロファージが集まっている。

基礎研究

■肌の弾力と毛細血管の関係性を解明

肌内部の血管を3次元で観察する独自技術を用いて、肌の弾力に毛細血管が関与していることを初めて解明しました。毛細血管中には、毛細血管が良好な状態を保つために重要な因子であるインテグリンα5が存在します。加齢に伴いインテグリンα5の発現量が減少し、それに伴い肌弾力も低下することを明らかにしたことで、インテグリンα5の発現の維持が肌の弾力に重要であることが示唆されました。さらに酵母細胞抽出液が毛細血管を健康に保ち、肌の弾力の維持に重要なコラーゲンの産生を促す効果を持つことを見出しました。
本研究成果は「国際化粧品技術者会連盟(IFSCC)ミラノ中間大会2019」で口頭発表し、最優秀賞を受賞しました。

■資生堂、肌内部で起きる「老化の伝播」を解明

資生堂、肌内部で起きる「老化の伝播」を解明

高齢者の皮脂腺周囲に存在する幹細胞

ソリューション研究

■有効成分純粋レチノールによる、しわを改善する効能効果の承認を日本で初めて取得。
首への効果も新発見

「しわを改善する」医薬部外品効能効果の承認を厚生労働省から受けました。
100年以上にわたりさまざまな化粧品開発を行っており、その中でも純粋レチノールのしわ改善技術は約30年間にわたる研究成果です。
純粋レチノールを有効成分とした新しい製品は、9週間の使用でシワグレード4レベルの深いしわを改善する有効性が認められました。

  • シワグレード(標準):日本香粧品学会策定のガイドラインに基づく

さらなる有効性を追求し、首のしわと年齢には相関があることを実証するとともに、首のしわを改善する作用がレチノールにあることを発見しました。今後も、しわを改善できる有効成分として認められたレチノールを配合した製品(医薬部外品)を製造販売できる日本唯一のメーカーとして研究を進め、製品へと応用していきます。

首のしわが顕著に改善した例