東北工業大学との共同研究により、超高感度冷却CCD(Charge Coupled Device)カメラによる肌のバイオフォトン(UPE)※1測定技術を応用することで、紫外線ダメージなどによって肌に蓄積される酸化ストレス※2を”顔全体”の広い範囲で評価することに成功し、顔の酸化ストレスには部位差があることを明らかにしました。また、本技術を用いて、酸化ストレスレベルは加齢に伴い増加すること、酸化ストレスレベルとシワには密接な関係があることも見出しました。
本研究成果は「国際化粧品技術者会連盟(IFSCC)※3ミラノ中間大会2019」でポスター発表を行いました。
皮膚組織を透明化する技術を応用し、シミ部位における毛細血管の状態を精細な3次元画像にて可視化することに成功しました。これは、慢性的に紫外線にあたることによって発生するシミ(日光性色素斑)の部分の真皮上層では異常な毛細血管のネットワークが存在するという新知見を裏付けるデータとなります。
本研究成果は第36回日本美容皮膚科学会総会(2018)にて口頭発表し、優秀演題賞に選ばれました。なお、本研究は内閣府が主導する革新的研究開発推進プログラム(ImPACT)の研究開発プログラム「イノベーティブな可視化技術による新成長産業の創出」の一環として行ったものです。
(A)正常部位
(B)シミ部位
血管(赤)、マクロファージ(緑)
シミ部位では異常な血管構造をとり、その周辺にマクロファージが集まっている。
肌内部の血管を3次元で観察する独自技術を用いて、肌の弾力に毛細血管が関与していることを初めて解明しました。毛細血管中には、毛細血管が良好な状態を保つために重要な因子であるインテグリンα5が存在します。加齢に伴いインテグリンα5の発現量が減少し、それに伴い肌弾力も低下することを明らかにしたことで、インテグリンα5の発現の維持が肌の弾力に重要であることが示唆されました。さらに酵母細胞抽出液が毛細血管を健康に保ち、肌の弾力の維持に重要なコラーゲンの産生を促す効果を持つことを見出しました。
本研究成果は「国際化粧品技術者会連盟(IFSCC)ミラノ中間大会2019」で口頭発表し、最優秀賞を受賞しました。
国際医療福祉大学医学部形成外科学 松﨑恭一主任教授と生理学研究所との共同研究により、加齢に伴い肌内部に形成される老化した細胞が、周囲の細胞の機能を低下させ、肌の加齢変化を引き起こすことを解明しました。またこの“老化の伝播”を真皮の幹細胞が抑制すること、加齢で著しく減少するこの幹細胞が、高齢者の肌でも皮脂腺周囲に豊富に存在することを発見しました。さらにアイリス抽出液が、幹細胞を誘引することを見出しました。
本研究成果は「国際化粧品技術者会(IFSCC) ミュンヘン大会2018」 で口頭発表し、最優秀賞を受賞しました。
高齢者の皮脂腺周囲に存在する幹細胞
「しわを改善する」医薬部外品効能効果の承認を厚生労働省から受けました。
100年以上にわたりさまざまな化粧品開発を行っており、その中でも純粋レチノールのしわ改善技術は約30年間にわたる研究成果です。
純粋レチノールを有効成分とした新しい製品は、9週間の使用でシワグレード※4レベルの深いしわを改善する有効性が認められました。
さらなる有効性を追求し、首のしわと年齢には相関があることを実証するとともに、首のしわを改善する作用がレチノールにあることを発見しました。今後も、しわを改善できる有効成分として認められたレチノールを配合した製品(医薬部外品)を製造販売できる日本唯一のメーカーとして研究を進め、製品へと応用していきます。
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