1. Home
  2. 企業情報
  3. 品質への取り組み

品質への取り組み

品質への取り組み

初代社長、福原信三は、「商品をしてすべてを語らしめよ」という言葉を残しました。ここには信三の、商品そのものが企業の理念や美意識、誠実さを語る存在であってほしいという想いが込められています。
お客さまの期待を超える品質をお届けするという目標に向けて、私たちはこの想いをものづくりの原点として、お客さまの声に真摯に耳を傾け日々の業務に取り組んでいます。

資生堂品質マネジメントシステム

私たちは創業以来、品質を大切にすることを社是に掲げ、長年にわたる製品づくりを通じてこの想いを受け継いできました。
世界の国・地域ごとの規制・ルールの遵守はもとより、資生堂独自の高い基準を設け、研究・開発から製造、販売に至るまで妥協ない品質を追求し続けています。
私たちの目標である「お客さまの期待を超える品質」を実現すべく、資生堂品質方針※1を定め、その実現に向けて、国際的な品質マネジメントの考え方※2を取り入れながら、資生堂独自の品質マネジメントシステム「S-QMS(Shiseido Quality Management System)」を構築、運用しています。S-QMSは、単に品質を守るだけでなく、お客さまの声や市場の変化を的確に捉え、高品質の製品・サービスを継続的に生み出す基盤となっています。

1. 基本的な考え方

S-QMSは、商品の企画からお客さまにご使用いただくまで一貫して品質を管理・改善する仕組みです。
私たちはこのS-QMSのもと、資生堂品質方針に基づいて目標設定し、その達成に向けて全社員で品質活動に取り組んでいます。PDCAサイクルに基づき、戦略や年間計画を立て実行することで、品質の継続的な改善を図っています。

2. グローバル品質マネジメント体制

当社は、グローバルに展開する事業活動において一貫した品質を確保するため、グループ全体で品質マネジメント体制を敷いています。製品の品質を保証するために、各機能部門が品質管理を徹底するとともに、リスクの共有や是正・予防措置の検討、仕組み・ルールの整備を目的とした会議体を通じて品質に関する提案や報告を行っています。
これらの会議体はチーフクオリティオフィサー(以下、CQO)が統括・決裁を行い、特に経営に影響を与える重要な方針などについては、CQO判断により経営層の会議体で共有・提案され、グループ全体の意思決定につなげています。さらに、世界中の品質保証部門が連携して、各地域における品質活動の詳細を定期的に会議で確認・共有することで、グローバル品質マネジメントレビューと品質の継続的改善を可能にしています。

3. 品質マネジメントを支えるガバナンス&サポート

資生堂の品質マネジメントを継続的に支え、グループ全体の品質ガバナンスの確立ならびに維持をしていく上で、文書管理、教育および監査は重要な仕組みとして相互に連携して機能しています。

■文書管理

品質を守るためのルールや手順を体系化することで、組織全体での情報共有を円滑にし、品質方針の下で業務を行う体制を構築しています。
グローバル本社はグループ全体共通のルールを定めて展開し、各拠点はこれを基に国や地域の法規制等に対応させた独自のルールを整備しています。世界中で一貫した品質を保ちながら地域特性にも対応することによって、品質マネジメントの実効性を高めています。

■教育

お客さまの期待を超える品質を提供するためには、社員一人ひとりが品質について正しく理解し、その実現のため自ら行動することが重要です。
グローバル本社ならびに各地域による部門別・階層別の教育実施と、理解・定着の確認・評価を通じ、品質に対する理解と実践力を高めていきます。品質教育を社員の成長を支援する人材育成の基盤の一つと位置付け、積極的に実施しています。

工場での品質セミナー風景

■監査

監査は、各国の法規制及び当社独自の基準への適合性を確認することを主な目的としてグローバルに実施しています。
グローバル本社と海外拠点が連携して監査を行うことで、監査の精度を高めると共に、品質方針や品質目標の達成に向けた改善状況についても評価し、多角的な視点からの監査実施により、品質ガバナンスの維持・強化を図っています。

品質・安全