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お客さま対応部門の歴史

創業以来、消費者志向の経営を掲げてきた資生堂のお客さま対応部門の歴史と、現在の取り組みや体制、最近の受賞歴などをご紹介します。

2022
多様化するお客さまに合わせて、チャット対応を進化

資生堂ジャパンでは、コロナ禍でのお客さまの購買行動の変化や、新たなニーズに対応するために、デジタルを活用した事業モデルへの転換を図りました。これに伴い、「資生堂お客さま窓口」は、オンライン総合美容相談「Online Beauty」と連携し、お客さまの目的にあわせて「美容相談」または「化粧品全般・資生堂に関するお問い合わせ」を選択できるようにしました。さらに、利便性を高めるために、従来のLINE公式アカウントに加えて、ブラウザチャットを導入しました。メニューからチャット担当者、またはAIチャットボット(AIみみちゃん)を選択いただき、チャット担当者を選んだ場合は、「美容相談」はパーソナルビューティーパートナーに、また、「化粧品全般・資生堂に関するお問い合わせ」は資生堂お客さま窓口のコミュニケーターにつながり、それぞれの領域のプロフェッショナルが対応を担当します。

2022 多様化するお客さまに合わせて、チャット対応を進化

2021
在宅電話システムの導入

2020年の新型コロナウイルス感染症拡大を受け、2021年1月、「お客さま窓口」担当者の在宅電話システムを導入し在宅での電話対応をスタートしました。導入にあたっては、システムの操作性ならびにネットワーク環境・音声品質等を検証・精査し、また、手もとで商品を確認することができない在宅においても出社時と遜色ない電話対応を行うことができるよう、「ミラー」(2011年導入、下記参照)の商品情報を整備するなど、対応品質を担保できる環境を整えました。在宅電話システムの導入によりコロナ禍における緊急事態宣言下でも、「お客さま窓口」を閉鎖することなく電話対応を継続して行うことが可能となったことに加え、窓口対応者であるコミュニケーターの働き方向上にも寄与しました。

2021 在宅電話システムの導入

2021
電話リレーサービスに対応

聴覚障がいなどをお持ちのお客さまへ、手話または文字チャットで通話ができる「電話リレーサービス」からもお問い合わせいただけるようになりました。

2020
「問合せ窓口格付け・チャット部門」で「三つ星」を獲得

2020「問合せ窓口格付け・チャット部門」で「三つ星」を獲得

2019
大阪オフィスの設置

首都圏で大地震など災害が発生した場合でも「お客さま窓口」を継続運営することをねらいに、東京に加え大阪オフィスを設置し、2拠点での電話対応をスタートしました。

2019
「AIみみちゃん」の導入

2019「AIみみちゃん」の導入

2018
「LINEチャット」での美容相談スタート

2018「LINEチャット」での美容相談スタート

2016
「問合せ窓口格付け」で化粧品業界初の「五つ星」を取得

2016「問合せ窓口格付け」で化粧品業界初の「五つ星」を取得

2015
Twitterで「お客さま窓口」を開設

2015 Twitterで「お客さま窓口」を開設

2013
「問合せ窓口格付け」で化粧品業界初の「三つ星」を獲得

2013「問合せ窓口格付け」で化粧品業界初の「三つ星」を獲得

2011
お客さま対応・分析システム「ボイスネットC」から「ミラー」へ

2011 お客さま対応・分析システム「ボイスネットC」から「ミラー」へ

1996
「フリーダイヤル」スタート、「ボイスネットC」導入

お客さまの声をより積極的に収集し、企業活動に活かすために、フリーダイヤルを導入しました。お客さまからの電話の数の増加に備え、電話を受けるスタッフを新たに採用し、「お客さま窓口」の体制が大きく変わりました。同時に「ボイスネットC」というお客さまの声を入力・検索できるシステムを初めて導入し、お客さまの声を関連部門にフィードバックする仕組みが整備されました。パソコンソフトを初めて使うスタッフも多く、お客さま対応の練習に加え、システム操作や文章入力の練習を重ねました。お客さま対応方法は、従来のお客さまからのお問い合わせに紙の資料を見ながら回答するというアナログの対応から、パソコンを見ながら情報を検索しつつ、お客さまに対応し、その後結果を入力するというスタイルになり、働き方も大きく変わりました。

1996「フリーダイヤル」スタート、「ボイスネットC」導入

1994
「資生堂コスメティックガーデンC」

1994「資生堂コスメティックガーデンC」

1987
「消費者部」から「コンシューマ―ズセンター」へ

1987年、広報室の消費者部門を分離独立させ、お客さま対応機能を強化した消費者部を設立しました。この部門は、消費者相談窓口に寄せられたご意見への対応だけでなく、消費者への情報発信や、消費者セミナーの実施なども担当しました。コンシューマーズセンターと改称してからは、経営により多くのお客さまの声を反映させるため、窓口に寄せられる声だけではなく、広くビューティーコンサルタントが店頭でおうかがいした声を「お客さまの声カード」として収集することにも取り組み始めました。店頭で収集するこれらのお客さまの声は、ちょっとした使い勝手についてもご意見をいただける貴重なご意見として、現在ではタブレットを通してより迅速に収集し活用されています。

1987「消費者部」から「コンシューマ―ズセンター」へ

1975
「消費者担任制度」の導入

全国各地でのお客さまからのお問い合わせやご要望に迅速に対応するために、各地域の事業所にお客さまに対応する担当者、「消費者担任」を配置しました。「消費者担任」は、お客さまからのお問い合わせにすばやく対応し、時には、直接お客さまとお会いして詳しいお話を伺っていました。また、個人のお客さまに対応するだけではなく、地域での広報活動を通して社会に正しい情報を発信してきました。これらの活動は豊富な知識や高い判断力が必要なことから、経験を積んだビューティーコンサルタントが担当してきました。この制度は、資生堂ならではのお客さま対応体制として現在も全国の各事業所に、「コンシューマーサポートリーダー」という名称で配置されており、その精神が引き継がれています。

1975「消費者担任制度」の導入

1968
「お客さま対応部門」の設立

資生堂ジャパン株式会社 コンシューマーセンター ロゴマーク(2018年~)

資生堂ジャパン株式会社 コンシューマーセンター ロゴマーク(2018年~)

1949
化粧法を案内する「整容講座」を開催

1949 化粧法を案内する「整容講座」を開催

創業期
五大主義「消費者主義」

1972年(明治5年)に粗悪な医薬品ではなく、西洋医学を取り入れた医薬品をお客さまにお届けしたいという思いのもと、民間初の洋風調剤薬局として資生堂は創業しました。以来、創業者から代々受け継がれてきた経営の信条を、大正時代に基本理念「五大主義」として確立し、昭和2年(1927年)に成文化しました。「五大主義」は資生堂の姿勢を示す経営哲学であり、社会に対する宣言という要素と、社員が備えるべき心構えという意味を持っており、その中央に位置するのが「小売主義」(のちに「消費者主義」に改称)でした。「消費者主義」では「消費者志向の経営に徹する」とうたわれ、今の「資生堂倫理行動基準」の「お客さまとともに」や2017年に宣言した「消費者志向自主宣言」の基点です。

創業期 五大主義「消費者主義」