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環境

美を心から楽しめる、豊かな地球環境へ。

資生堂の社名は、中国の古典「易経」の「至哉坤元 万物資生(大地の徳はなんと素晴らしいものであろうか、すべてのものはここから生まれる)」という一節に由来しています。新たなものを生みだし続ける大地への賛歌は、資生堂が目指す、社会に新しい価値を創造し循環させていくサステナビリティに通じる考え方です。1872年の創業以来、私たちは環境と社会、そして人への敬意をもって事業活動を展開してきました。原材料の調達から製品の開発、生産から使用、廃棄までのバリューチェーン全体で、ステークホルダーとともにものづくり・サービスを行い、人と自然が共生できる地球環境の実現に挑戦していきます。

地球環境の負荷軽減

異常気象などの気候変動の影響は、年々その深刻度を増しています。地球環境や生物多様性の保全などに加えて、持続的な社会や経済の発展と持続的な事業成長のために、資生堂は環境課題解決に対応した長期的目標達成に向けて、全社をあげてさまざまな活動に取り組んでいます。

資生堂は、環境課題解決の前提となる「環境方針」を掲げ、事業に伴う環境負荷を軽減するため、「CO₂排出量の削減」「水消費量の削減」「廃棄物の削減」を重点領域とし、バリューチェーン全体を通してさまざまなステークホルダーとともに推進しています。

■資生堂は、下記3つの重点アクションで目標を掲げ、環境負荷を軽減します。

  • ・CO₂:2026年までにカーボンニュートラル※1
    2030年までに
    CO₂排出量46.2%削減(SBTi, Scope 1・Scope 2)※2
    CO₂排出量55%削減(SBTi, Scope 3)※3
  • ・水:2026年までに水消費量40%削減※4
  • ・廃棄物:2022年までに埋め立て廃棄物をゼロ※5
  1. ※1:資生堂全事業所(対2019年、オフセット含む)
  2. ※2:資生堂全事業所(対2019年)
  3. ※3:資生堂全事業所を除くバリューチェーン全体、経済原単位(対2019年)
  4. ※4:資生堂全事業所、売上高原単位(対2014年)
  5. ※5:自社工場のみ(2022年に達成、2023年も継続)

サステナブルな製品の開発

■環境への影響を最小限に抑えるため積極的にイノベーションを進め、製品開発の方針も開示しています。

  • ・処方/成分:安全性と環境への影響を考慮したサステナブルな原料を使用し、環境や社会への影響を軽減
  • ・容器包装:2025年までに100% サステナブルな容器へ切り替え※6
  1. ※6:プラスチック製容器について

サステナブルで責任ある調達の推進

CO₂排出、水資源、生物多様性、サプライヤーにおける人権など、バリューチェーンにおいて、特に調達はさまざまなサステナビリティ課題があります。企業は、事業を推進するうえで問題がないか、自社だけではなくサプライヤーとの協働を強化し、原材料のトレーサビリティを確保していくことが求められています。
資生堂は、有限な自然資源を活用し事業活動を展開しており、サプライヤーに関しては方針、基準、ガイドラインを提示しています。例えば「資生堂グループ 調達方針」では、明確なリスク排除のプロセスや、サステナビリティ重視の方針を打ち出しています。環境や人権の領域においてサプライヤーに遵守を求める内容を規定するとともに、第三者監査実施などによる厳格で客観的なリスク特定と是正プロセスの導入など、サステナビリティ観点でサプライヤーを評価することを明記しています。

■環境保全や生物多様性に配慮し、人権課題に対応した調達をサプライヤーと協働し実行します。

  • ・パーム油:100% サステナブルなパーム油へ切り替え※7
  • ・紙:2023年までに100%サステナブルな紙へ切り替え※8

・サプライヤーマネジメント:持続可能なサプライチェーンの構築

  1. ※7: RSPOの物理的なサプライチェーンモデルによる認証(アイデンティティ・プリザーブド、セグリゲーションまたはマスバランスに基づくもの)、パーム油換算重量ベース
  2. ※8:製品における、認証紙または再生紙など、紙重量ベース