日光に当たることができない紫外線過敏の難病「色素性乾皮症(以下XP)」の患者を支援するために、資生堂は日焼け止めの商品寄付や、当社研究員・ビューティーコンサルタント(美容職)による日焼け止め使用法のセミナーを行っています。従業員有志の活動としては、給与積み立てによる募金(資生堂カメリアファンド 花椿基金)を用いた患者交流会の開催支援や、患者会のサポートボランティアなどを行っています。高品質な日焼け止めの提供や日焼け止めの使い方に関する美容法を伝えることにより、XP患者の方々が効果的に日焼け止めを使用し、屋外活動も楽しむことができるようサポートしています。
当社はマテリアリティ(重要課題)として社会(人々に元気を与え勇気づける活動)を掲げており、その一つが「お客さまの生活の質(QOL※)向上」です。自社製品によって環境の変化から人の健康・美容を守ることも、本業を通じた重要な社会貢献であると考えています。当社は長年にわたり研究してきた紫外線から肌を守る日焼け止め製品の技術と、効果的な日焼け止め使用法に関する知見があり、多彩な高品質の日焼け止め製品を販売しています。紫外線過敏の難病患者への支援は、こうした当社の強みを活かして社会課題の解決に貢献できる活動です。
XPは、紫外線を浴びた部分が真っ赤に腫れるなど激しい日焼け反応が生じ、一般の方と比べ高い確率で皮膚がんを発症する難病です。XPには複数のタイプがあり症状や程度は様々ですが、重度のタイプでは神経の症状(歩行障がい・難聴・知的障がいなど)が進行する場合があります。現在、根本的な治療法は確立されておらず、対処法は厳重な遮光(紫外線を遮ること)しかありません。患者の方々が外出する時は、肌に日焼け止めを塗った上に紫外線防御服を着る必要があり、屋内でも窓ガラスや蛍光灯などに紫外線カットフィルムを貼って遮光しています。日本国内の患者数は推定500名といわれています。XP患者と家族のより充実した日々の実現を目指して全国色素性乾皮症(XP)連絡会※は活動しています。
XP患者のご家族からは、「日焼け止め商品は1年を通じて、XPの子どもたちの敏感な肌を紫外線や皮ふがんの発病から守ってくれるとても重要な必需品です。御社の商品を安心して子どもたちに使用させていただけますこと、心より感謝申し上げます。皆さまからの温かいご支援に感謝し、子どもたちとの日々を大切に過ごしてまいります」との感謝の声をいただきました。当社はこれからもお客さまの生活の質(QOL)向上を支援していきます。
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