

視覚に障がいのある方に向けた
基本のテクニックから、簡単で取り入れやすい
旬のメイク、ヘア、スキンケアなど、
とっておきの情報満載でお届けします。
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旬のメイク 日々を楽しく、メイクしよう。
保湿ケア
テーマ
正しい化粧水&乳液の
使い方で、
“べたつき”に見えない、
大人のツヤ肌を手に入れましょう!
今回は、基本アイテムの使い方を見直し、
大人の身だしなみとして
欠かせない「保湿ケア」
をご紹介します。
朝晩の冷え込みや寒さの増す12月から2月にかけては、
気温も湿度も一年で最も低くなる時期。
男性の肌は、女性の肌に比べ、皮脂量が多いため、
ベタつきやすく、テカリやすいのが特徴。
また、昨今、マスク着用によって皮ふ温が高くなることで皮脂量が増加し、
テカリやすくニキビができやすくなったり、
外気の温湿度が低い冬は、温度変化による乾燥で肌荒れが起きやすく、
肌にとっては過酷な環境と言えます。
まずは、
ご自分の肌に触れてみて、乾燥肌かどうかチェックしましょう。
- 肌がざらつく
- 肌がカサカサする
- 肌がつっぱる感じがする
- 化粧水をつけた後も肌が乾燥する
ご自身で肌を触ってみて、肌状態が変わったなと感じた場合は、
化粧品アイテムを見直してみましょう。
理想的な肌の状態は、肌の表面がほどよくうるおい、
つやがあり、なめらかな状態です。
肌がカサカサしていると、実年齢よりも老けて見えることも…。
肌にツヤや、ハリがあると、“いきいき”として見え、
ポジティブな印象につながります。
冬の乾燥対策として、
肌あれから肌を守るポイントは、「保湿」です。
~ コーナーに協力してくれるのは ~
資生堂社員のRyoさんです。
20代はニキビで悩んでいたというRyoさんは、さわやかで優しい印象の30代男性です。
ヘアスタイルは、毛流れと柔らかい質感の韓国風マッシュスタイルを取り入れています。
日頃のスキンケアは、化粧水、乳液、美容液を使いこなしているというRyoさんですが、
やはり冬場は乾燥しがちとのこと。
改めて洗顔からスキンケアにおける保湿ケアを体験していただきました。
私は視覚障がいがあり、弱視です。
20代の頃までは、ニキビで悩むことが多く、シェービング後のざらつきも気になることがありました。最近は落ち着いてきていますが、冬に向かうこの時期は、乾燥も気になります。
今回は、毎日行うスキンケアを見直す良い機会ですので、とても楽しみです。
スキンケアを紹介してくれるのは、
資生堂メイクアップコンサルタントの
青木 和香恵さん。
基本テクニック
冬の乾燥から肌を守る
メンズ・スキンケアテクニックをご紹介
まずは、肌を清潔に整える基本のケア、洗顔です。
洗顔もただ洗顔料をこすりつけるだけでは、汚れをきちんと落とすことはできません。
洗顔フォームには、おもにチューブタイプ、泡で出てくるポンプタイプ、ジェルタイプなどさまざまなタイプがあります。
また、洗い上がりもさっぱりしたものから、うるおい感が残るものまでありますので自分の肌タイプに合った洗顔フォームを使うことが大切です。また、寒いからといって、熱いお湯で洗顔をするのはNG。なぜなら、肌を守っている必要な皮脂まで洗い流してしまう可能性があるからです。熱すぎず冷たすぎない、人肌くらいのぬるま湯がベスト。必要なうるおいを残しながら、洗顔を効果的に行いましょう。
肌を優しく洗い上げる洗顔方法
- 洗顔前に手を洗い顔を濡らしておくと泡立てしやすくなります。洗顔料を適量取り、手のひら全体に広げ、少量の水かぬるま湯を数回に分けて加えながらよく泡立てます。(写真1)
ポイント
手で泡立てにくい場合は、泡立てネットを使うと、簡単に泡立ちます。
ポンプタイプの洗顔ムースは、泡立てる必要がなくGood。 - 肌の上で泡を転がすように顔全体を優しく洗います。(写真2)
ポイント
こすらないで、泡の弾力だけで洗うようにしましょう。 - すすぎは流水で約1分を目安にていねいに洗い流します。(写真3)
ポイント
すすぎ残しは肌あれの原因にもなるので、ぬめり、すすぎ残しの多い、生え際、こめかみ、小鼻の脇、耳の前、耳の下からあごにかけては、最後にもう一度、チェックしながら、すすぎましょう。 - 十分にすすいだら、タオルで顔を軽く押さえるように優しく水分を吸い取ります。(写真4)
ポイント
ゴシゴシ拭かないとさっぱりしない…と思っても、肌に刺激を与えないことが大切です。洗顔のあとは、なるべく早く化粧水&乳液で保湿しましょう。
化粧水&乳液の役割と
化粧品の選び方
化粧水の役割
化粧水は、肌にうるおいを与え、きめを整える効果があります。洗顔後の清潔な素肌に使い、乾燥してごわつきがちな肌を柔らかくしてくれます。化粧水の後、うるおいを守るために「乳液」の順番で使用します。
使用する化粧品は、肌の状態や好みに合わせて使い分けるのがおすすめです。ひげそり後、カサついたりヒリついたりした場合は、清涼感のない低刺激なものを選びましょう。
乳液の役割
乳液には、油分を補ってうるおいを閉じ込め、さらになめらかに整えて乾燥などの外部刺激を防ぐ役割があります。
肌にしっかり水分を与え、乳液でうるおいが逃げないようにしましょう。
“べたつき”が気になる場合は、さっぱりタイプに切り替えるなどお好みに合った化粧品を選びましょう。
また、乳液やクリームをつけるのは面倒...という方には、化粧水、乳液、美容液などが、一緒になったオールインワンタイプもあります。ひげそり後も忘れずに。
クリームの役割
クリームは、肌表面にフタをすることによって、水分や保湿成分を閉じ込める役割があります。乳液よりも油分が多く長時間うるおいをキープします。乳液で物足りなく感じたら、クリームをプラスしましょう。
べたつきが気になる場合は、特に乾燥しやすい目もと、口もとの部分使用もOK。
肌状態が気になる乾燥の季節には、自分に合ったタイプのクリームでしっかりケアしましょう♪
また、アイクリームなどのパーツ別のものもあります。
化粧水&乳液のつけ方
- 片手のひらに直接、こぼれないくらいの量を出し、両手のひら全体に広げます。(写真1)
ポイント
使用量が少ないと摩擦が生じ、肌に余計な負担を与えたり、うるおいが十分にいきわたらず乾燥を招くため、正しい使用量を守ることが大切です。 - 両手でほおを包み込み、顔の中心から外側へ、大きく円を描くようにのばします。
肌全体がうるおうまで、ていねいになじませてください。(写真2)
ポイント
強くこすりすぎないように気をつけて行いましょう。 - ゆっくりとていねいに顔全体を手のひらで包み込むようになじませます。(写真3)
ポイント
とくに乾燥しやすい部分は、重ねづけしたり、必要に応じてクリームをつけましょう。 - プラス情報
首にもつけることをおすすめします。残った乳液を首の下から上に向かって軽くすりあげるようになじませます。
スキンケアの
おすすめアイテム
さらに乾燥が気になる時には
「コットンマスク」で
簡単保湿ケアを!
乾燥ダメージを受けやすい、目の下からほお骨にかけてコットンを使って保湿します。
紫外線の影響で肌が乾燥し固く感じるときは、化粧水のコットンマスクでたっぷり水分補給しましょう!
特に乾燥により肌ダメージを受けている場合は、乳液で同じようにコットンマスクを。乾燥しやすい頬の高い部分や、触って肌がつっぱる部分を中心に行うといいですよ。
コットンマスクの方法
- 化粧水と乳液でスキンケアをしたら、1枚のコットンを2枚に薄く裂きます。(写真1)
- 手のひらに毛羽立ちのない面を上にしてのせ、化粧水または、乳液を(垂れ落ちない程度にたっぷりめ)に含ませます。指先を使ってコットン全体に液を広げます。(写真2)
- 乾燥が気になる部分に貼りつけて5分間キープ。(写真3)
- 5分経ったらコットンをはがし、手でしっかりなじませれば完了です。(写真4)
Ryoさんにスキンケア後の
感想をいただきました

今回、行ってみて、いかがでしたか?
はじめてコットンマスクをしてみましたが、たった5分でもすごくしっとりしています!毎回、シェービングで肌に負担がかかっていると思うので、週に2~3回、コットンマスクをぜひ、自宅でもやってみたいと思っています!
冬の乾燥対策
おすすめアイテム
冬の乾燥から肌を守るアイテムを
ご紹介させていただきましたが、
自身の肌に何を使ったらよいか
わかならい場合は、
ぜひ、
店頭でも相談してみてくださいね♪
おしゃれコラム
美容のプロがおすすめ!
~季節のお手入れ~
毎日の“快適キレイ”へ
寒さや風の冷たさなどが増し、気温・湿度ともに急降下。肌にとって過酷な季節となりました。
そこで冬におすすめしたいお手入れは「温活ケア」です。
今回私がおすすめするのは「2つのクリーム」です。
1つ目は「ハンドクリーム」
冬は多様なウイルスから守るために手洗いやアルコール消毒をする回数も増え、手にとっても過酷な環境です。
肌あれを防ぎながら「保湿効果を高めるハンドケア」をご紹介します。
ハンドクリームをていねいになじませることで肌あれを防ぐだけでなく保温・保湿効果があります。
さらに入浴後などに爪の根もとを揉むと手はもちろん、全身が温まりやすくなるんですよ!
手軽にできて温活に効果的なハンドケアをご紹介します。
- ハンドクリームを片方の手の甲に適量出します。(写真1)
- 反対の手のひらで手の甲を包み込むように大きく円を描くようにのばします。(写真2)
- 手のひらも手の甲同様にのばします。(写真3)
- 指の先から根もとを数回さするようになじませます。(写真4)
これを指一本ずつおこないます。
反対側の手も同じように行います。
マッサージ効果で手がポカポカし、全身の血流もよくなり 身体も温まります。

おすすめのアイテム

ばら園
ローズハンドクリーム リラックス感のあるバラの香り商品情報はこちら
2つ目は「保湿クリーム」
寝る前に、ほおを触ると冷たく感じるときはありませんか?
肌が冷たい時には肌内部の機能も低下します。
冬の肌の働きをサポートするには、普段のお手入れの最後にプラスして高保湿・うるおいとハリ・弾力をめぐらせる資生堂の「保湿クリーム」がおすすめです。
過酷な季節も乗り越えられるおすすめのアイテムですので、ぜひ、試してみてくださいね♪
普段のお手入れの最後に使用します。
- パール粒1個分を指先にとります。(図1)
- 顔の5箇所(両ほお・額・鼻・あご)におきます。(図2)
- ほおなどの広い部分からはじめ、顔の中心から外側に向かってすみずみまでていねいになじませます。(図3)
さらに乾燥が気になる部分は重ねづけも効果的です。
うるおいを閉じ込めながら、しっかりと肌を守ってくれます。

おすすめのアイテム

ベネフィーク
クリアバウンスクリーム
(医薬部外品) 深いうるおいとハリ・弾力をめぐらせ
クリアで明るい肌へ導く薬用クリーム商品情報はこちら
ぜひ、冬の乾燥対策に2つの
「温活ケア」を取り入れてみませんか♪
活動情報
10/10(月)祝日
目の愛護デー・オンラインメイクイベント開催しました!
10月10日(月)「目の愛護デー」*1にちなみ、視覚に障がいのある方を対象に、目を労わり、目もとのメイクを楽しんでいただくレッスンイベントをオンラインで開催しました。
今回初めて「リスナーズカフェ」イベントを行い公募の結果、20~60代までの全盲、弱視の方、合計12名がそれぞれリモートで参加してくださいました。
メイクアドバイスを行ったのは、資生堂ジャパン株式会社中部支社ソーシャルエリアパートナー*2の草野博子さん。今回は名古屋と全国をつなぐライヴでした。
講師はもちろん参加の皆さんも、カメラをオンにして講座が開始。
最初は緊張した表情でしたが、草野さんの声かけで自然と笑顔があふれ、和気あいあいとした雰囲気の中で化粧を楽しんでいただきました。
はじめに目もとのクレンジング、そして化粧水と乳液の後、目もとにハリとうるおいをあたえアイマスク*3も体感いただき、とても満足そうな表情がみうけられました。
「このマスク、すごく効果がありそう。はずしたらどうなっているのかワクワクしています!」という期待で胸が弾んでいる様子でした。
スキンケアに続いて秋のトレンド情報と、“クリームタイプ”*4のアイシャドウをご紹介。パウダーアイシャドウと違い、「粉飛びせずに使いやすい」など、大盛況でした。リスナーズカフェでは、今後もみなさんの知りたい情報を集め、楽しいメイクイベントを企画していますので、待っていてくださいね♪
- *1 目の愛護デー:1947年に中央盲人福祉協会が定めた、目の健康を守るために制定された記念日。
- *2 ソーシャルエリアパートナーとは、「化粧のちから」を通じて各エリアの社会課題の解決を行う専門職。
- *3 Shiseido バイタルパーフェクション ULファーミングエクスプレスアイマスク
- *4 インテグレート トゥインクルバームアイズBE281
オンラインメイクイベントに
参加いただいた皆さま

♡みなさまからのコメント♡
- 丁寧で、教え方もわかりやすくて良かったです。途中から弱視になったことで化粧をしなくなりましたが、このような機会をいただいて、見えなくても行うことができたので、これから自信をもってできそうです!参加してみてとても楽しかったです。
- これから出かける機会を増やしたいと思います。
- アイシャドウは、何色も使わなくてはいけないと思ったが、新しい色にチャレンジできたのでよかったです。
- 言葉だけでも聞いて実際に行うことができました。
- 手もとに教材が届いて、教えてもらうことができたのが、よかった。
- 今後も定期的に開催して頂けると嬉しいです。
- 全国どこからでも参加できて視覚障がい者には最適だと思う。
- 自分で情報を取りに行かないとこういった機会に恵まれません。
今後もいろいろいろんなアナウンスをしていただき、こういった講座をたくさん行ってほしいです。
イベントにご参加くださり
ありがとうございました
参加後、写真を送ってくださった皆さま※

※セミナー終了後、みなさまの温かいご協力をいただいてお預かりした写真を掲載させていただいています。
また、多くの方から写真をいただきましたが、その一部をご紹介させていただきます。
10代~30代の男性は皮脂過剰によるニキビの悩みが多く、30代以降は、べたつきは気になるけれど、ひげそり後の刺激、乾燥、摩擦など、肌にトラブルも増えてきます。とくに、ひげそり後は、水分が蒸散し、肌は乾燥しやすくなります。正しいスキンケアを取り入れて肌ケアを行っていただきたいと思います。