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サステナビリティ

かけがえのない地球、そして人々がそこでよりよく暮らすため、サステナビリティに対するお客さまの意識は高まっています。私たちは以前から環境に配慮したパッケージの開発などに取り組んできました。現在も海洋ゴミ問題の解決、そして限りある資源の有効活用に向けての取り組み、生分解可能な化粧品パッケージの利用を積極的にすすめています。
環境への負荷が最小限になる原料調達や処方開発など、独自の技術開発や社外とのコラボレーションを通じて、真に「美しい」価値をつくり、循環型の社会を実現していきます。

「サステナビリティ」に関する研究

容器包装:

「LiquiForm®」を採用し環境負荷低減に貢献する化粧品レフィル容器を開発

「ボトル製造」と「中味液充填」をワンステップで実現する技術「LiquiForm®(リキフォーム)」を世界で初めて採用し、環境負荷低減に貢献する化粧品のつけかえレフィル容器を開発しました。

3社協業によるプラスチック製化粧品容器の 新たな循環モデル構築に向けた取り組みを開始

プラスチック製化粧品容器を回収し、分別することなく資源化、原料化を経て、容器として再生する一連の循環モデル構築に向けた取り組みを開始します。

3社協業によるプラスチック製化粧品容器の 新たな循環モデル構築に向けた取り組みを開始

カネカと生分解性化粧品容器の共同開発を開始

資生堂は、株式会社カネカ(以下、カネカ)と海水中で高い生分解性を持つ独自素材「カネカ生分解性ポリマーPHBH」の化粧品容器などへの活用を目指し、共同開発を開始することに合意しました。

  • 「カネカ生分解性ポリマーPHBH」

原料・処方:

「循環型」原料の調達に向けて、伊吹山の自然保護活動を開始

伊吹山の薬草園における植物の栽培に加え、山麓に豊かな恵みをもたらす伊吹山の自然保護のため、伊吹山地域で環境保全に取り組むNPO法人「霊峰伊吹山の会」とともに、植生回復活動を開始しました。

伊吹山における当社の薬草園の一部

伊吹山における当社の薬草園の一部

環境への影響評価 :

サンゴに対する紫外線防御剤の影響研究

資生堂は、造礁サンゴ類やサンゴ礁生物にまつわる研究テーマに取り組んでいる琉球大学理学部の中村崇准教授と共同研究を実施し、ソフトコーラル(ウミトサカ目)とハードコーラル(イシサンゴ目)に含まれる2種類のサンゴ※1を対象とした各紫外線防御剤の影響評価を実施しました。評価方法として、サンゴ群体※2のポリプ収縮などの状態変化とともに、サンゴ体内に共生している褐虫藻の光合成最大量子収率※3の変化に着目しました。

紫外線防御剤の海洋流出動態の研究

当社は国立研究開発法人産業技術総合研究所が開発した東京湾リスク評価モデルを用いて、実際に資生堂のレジャー用サンスクリーンを海で使用したときの海洋中の紫外線防御剤の存在状態(濃度)を検証しました。真夏の海水浴客が最も多い場面を想定した条件※4でシミュレーションを行っています。
なお、この評価モデルは行政、企業、大学などが化学物質の管理方法を検討する際に使用され、複数の報告書や論文においてもこのモデルが使用されています。
これらの研究は、サンゴ群体への影響懸念が極めて低い、当社の耐水性の高いレジャー用サンスクリーンの開発に活かされています。
資生堂は地球環境を守りながら、有害な紫外線から肌を守ることのできる製品開発に引き続き取り組んでいきます。

  • ※1:実験で使用するサンゴの採取は、沖縄県の規則に基づいた、県知事からの特別採捕許可を受けて採捕されています。
  • ※2:浮遊幼生期や稚サンゴ群体期を除いた、産卵可能サイズの群体
  • ※3:生物がある条件で光合成を行う場合の、もっとも光エネルギーを効率的に利用できている時の値
  • ※4:サンスクリーンの使用部位、使用量、過去の海水浴客数の実績などの情報から算出

「SHISEIDO」のサステナビリティの取り組み

資生堂が世界88の国と地域で展開するブランド「SHISEIDO」は、サーフィンの世界的団体である「WSL(World Surf League)」のグローバルサステナビリティパートナーとして契約を継続します。