1. Home
  2. サステナビリティ
  3. 「自分らしい美しさ」を制限する無意識の思い込みや偏見への取り組み

「自分らしい美しさ」を制限する無意識の思い込みや偏見への取り組み

資生堂は、多様な美を提供するビューティーカンパニーとして、無意識の思い込みや偏見によって「自分らしい美しさ」が制限されるUnconscious Beauty Bias(以下、UBB)を払拭する活動をグローバルで展開しています。また、社内外のLGBTQ+コミュニティとアライに寄り添う企業として、LGBTQ+コミュニティへの支援を展開しています。ジェンダー、年齢、国籍などにとらわれず、誰もが自分らしく人生を楽しみ、個々の美しさに共鳴しあえる世界の実現に貢献していきます。

  • 理解者であり、支援者を指す

体験型ウェブサイトの開設、企業/団体向け「SEE, SAY, DO.」プログラム

資生堂が世界88の国と地域で展開しているブランド「SHISEIDO」は持続可能な開発目標(SDGs)に取り組むグローバルプロジェクト「Sustainable Beauty Actions」の一環として、「SEE,SAY,DO.」プロジェクトを2022年9月より開始しました。
「ありたい自分」へ向かえる社会をつくることを目的としたこのプロジェクトのもと、「UBB」を体感できる特設ウェブサイトを公開しました。
また、企業や団体向けにUBBを考える、「SEE,SAY,DO.」プログラムを構築し、提供を開始しました。
プログラムの導入企業からは、「ふだんの何気ないコミュニケーションがUBBになり得るという気づきと学びのある体験ができた」などの好評を得ました。

SEE, SAY, DO.

2023年3月から、日本全国の先生が情報共有できる国内最大級のオンラインプラットフォーム「SENSEI ノート」を開発運営する ARROWS Inc.とともに新たに無料教材を開発し、希望する教員への告知を始めました。本教材は「誰もが自分らしく美しくいられる世界へ」と題し、道徳の授業で「無意識の偏見や思い込み」が自分や誰かの自分らしさの実現を阻害していることを知り、いきいきと美しい「ありたい自分」でいることを主体的に考え、話し合うためのプログラムとなっています。2023年は日本全国の生徒16,875名が受講しました。
2年目となる2024年は、4月から随時授業が開始され、全国1万人以上の生徒の受講を予定しています。

  • 本プロジェクトに先立ち、世界10カ国(オーストラリア、ブラジル、中国、フランス、ドイツ、イタリア、日本、タイ、アラブ首長国連邦、米国)でオンライン定性調査を行い、5,000件の体験談を収集

LGBTQ+コミュニティへの支援

国内では、資生堂ジャパンに所属する高度な技術を持ち、地域で専任的に活動しているソーシャルエリアリーダーとソーシャルエリアパートナーが中心となって、各地域におけるLGBTQ+コミュニティへの支援を推進しています。

2024年は、東京、群馬、名古屋、大阪、広島の各地で行われたレインボープライドのイベントに参加し、合計214名の社員ボランティアとともにパレードへの参加や、美容体験ブースなどを出展し、4,073名の方がブースに訪れました。
国内の団体と連携した活動では、プライドセンター大阪とセクシュアルマイノリティのためのメイクアドバイス講座、広島県セクシュアルマイノリティ協会とLGBTQ+とアライの方々を対象とした「自分らしさ発見!メイクで自己プロデュース」講座、またRainbow Tokyo北区とトランスジェンダー女性を対象としたメイクアップ講座を開催し、40名が参加しました。
海外リージョンにおいても、ニューヨーク、ドイツで行われたプライドイベントに参加し、自主的な社内の従業員リソースグループやブランドとともにパレードに参加しました。

「東京レインボープライド2024」のパレードの様子

「大阪レインボープライド!2024」の様子

「New York City Pride」のパレードの様子

ドイツ「ColognePride 2024」でのパレードの様子