あるだけで、気分も憂鬱に・・・。
IFSCC Conference 2013 リオデジャネイロ大会 最優秀賞(ポスター発表)
「老人性色素斑皮膚における基底膜ヘパラン硫酸の役割」
シミができる要因は、肌の表面層「表皮」だけじゃなかった!
実は表皮と真皮をつなぐ「基底膜」の状態も、シミに影響していた!
紫外線を浴びると、表皮の下の方にある「メラノサイト」という細胞が肌を守ろうと黒い「メラニン」をつくります。これがシミの“素”です。健康的な肌であればターンオーバーを繰り返すことで、このメラニンもやがて肌から排出されます。
しかし、さまざまな理由でこのメラノサイトが暴走してしまうと、紫外線を浴びていなくてもメラニンをつくり続けてしまい、シミになることが分かっています。これはすべて肌の表面層「表皮」でのこと。しかし、今回の研究で新たに分かったのは、表皮と肌の奥「真皮」の間にある「基底膜」が、ある状態になるとメラノサイトを刺激する要因になっていたというものです。
基底膜は、それぞれ異なる構造をもつ表皮と真皮を分けるネットのような働きをしています。シミのある肌とない肌の基底膜を見比べてみると、シミのある肌では「ヘパラン硫酸」が極端に少ないことが分かったのです。
基底膜のヘパラン硫酸は、表皮と真皮でのやりとりをコントロールし、肌を正常に保つ役割をもっています。このヘパラン硫酸が少ない肌では、基底膜が機能せず、下の真皮からの影響にもさらされているということが分かったのです。
そこで、このヘパラン硫酸を分解してしまう酵素「ヘパラナーゼ」の働きを抑えて、ヘパラン硫酸をたくさん産み出す成分を探したところ、「マドンナリリー根エキス」と「グルコサミン」が有効であることが分かりました。
新たなシミのメカニズム発見で、女性たちの肌がもっと明るく美しく!
残念ながら、シミができるメカニズムはまだ全てが明かされたわけではありません。今回の発見により、シミ対策がまた一歩、前進したといえるでしょう。それは、女性たちの肌がより明るく美しい肌に近づいたということかもしれません。
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