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毛髪再生医療

自分らしい美しさの実現をサポートすべく、毛髪再生医療技術の確立に向けた共同研究を医療機関と共に推進しています。

「毛髪再生医療」に関する研究

資生堂は、毛髪再生医療技術の確立に向けた共同研究を医療機関と共に推進しています。
当社が独自に確立した最先端技術を活用し、壮年性の脱毛症や薄毛に悩む患者さんの頭皮組織から採取した毛球部毛根鞘細胞(毛髪の成長に重要な役割をする毛乳頭細胞の元になると考えられる細胞)を培養した後、脱毛部位に移植(注入)、脱毛部位の毛包を再活性化させ、脱毛部位の健康な毛髪の成長を促します。
再生医療とは既存の治療法では対応できない疾患に対して、ヒト由来の組織・細胞を移植して、自己再生能力による治癒を期待する治療方法で、患者さん自身の細胞を用いる"自家細胞移植"と、他人の細胞を用いる"他家細胞移植"があります。今回、共同研究している技術は、免疫拒絶などの副作用が少なく、安全性が高いと考えられている、自家細胞移植の技術です。
薄毛や脱毛の治療に関しては、外用の育毛・発毛剤や、男性ホルモン抑制効果がある経口治療薬が実用化されていますが、女性では用量に制限があったり、経口治療薬は適用できない、といった問題も抱えています。
この新たな技術により、外科的施術に比べ身体的負担が少なく、細胞移植後の拒絶反応リスクも少ない、男女を問わない治療が可能となることが期待され、早急な普及が望まれています。
2016年から2019年にかけて東京医科大学などの医療機関と共に実施してきた、当社の自家細胞培養加工技術(S-DSC™)を活用した臨床研究において、安全性および改善効果が確認されました。
現在、実用化を目指した新たな臨床研究を実施しています。

  • 当社の細胞加工培養施設で独自に加工された毛球部毛根鞘細胞(S-DSC™)を提供してきました。

毛髪再生医療の実用化に向けた新たな臨床研究を開始