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過去の展覧会 2021年

美術館で、過ごす時間 2021

  • 館蔵品展 前期 ヴィンテージ香水瓶と日本画
    2021年5月11日(火)— 7月23日(金)
  • 館蔵品展 後期 現代陶芸・金工と油彩
    2021年8月3日(火)— 10月29日(金)

2020年から始まった「美術館で、過ごす時間」は、芸術と共にある豊かな時間を、皆様に身近に親しんでいただくために企画した館蔵品展です。
2021年は会期を前期と後期に分け、前期はヴィンテージ香水瓶と日本画を、後期は現代陶芸と金工、油彩を展示いたしました。
絵画はいずれも資生堂が主催した「第三次椿会」(1974-1990)出品作が中心となり、日本画は奥村土牛や髙山辰雄、油彩は牛島憲之や脇田 和など、いかにも資生堂好みの品格ある具象画を展示。香水瓶は、香水の黄金時代であった1920年代の作品を中心に、香水瓶史を飾る名作の数々を展示いたしました。現代工芸は加守田章二や八木一夫らの陶芸を、内藤四郎(「彫金」の重要無形文化財保持者/人間国宝)や西 大由、三代 𠮷羽與兵衛らによる金工もご紹介いたしました。

第二次 工藝を我らに 第二回展

資生堂が提案する美しい生活のための展覧会

2021年 1月19日(火)— 4月23日(金)

「工藝を我らに」は、2015年から始まった、資生堂アートハウスの企画展です。この展覧会は、美術品として扱われ、私たちの日常から遠ざかってしまった工藝品を、生活の場に取り戻すための試みとして企画され、当社の企業使命としていた美しい生活文化の創造を、展覧会の形をとって発信するものでもありました。

2019年に始まった「第二次 工藝を我らに」は、「第一次 工藝を我らに」の趣旨を引き継ぎ、第一次メンバーの十四代 今泉今右衛門(陶藝)を要に、新たに参加した漆藝の中條伊穗理と水口 咲、金工の三代 𠮷羽與兵衛、ガラス工藝の安達征良ら5名による新作に、アートハウスが所蔵する工藝品やさまざまな道具類などを取り合わせながら、年中行事、室礼、あるいは季節ならではの場面などを再現展示し、暮らしの中での工藝品の用い方や楽しみ方を提案しました。
終息の見えない「コロナ禍」の下、家の中で過ごす時間が増えたことで、これまで以上に身の回りで使う品々に関心が高まっています。藝術性の高い工藝品は日常に彩を添え、それに親しみ用いる日々は、深く豊かな悦びを私たちにもたらしてくれることでしょう。そして、これまでの目まぐるしい日常の中では忘れがちだった、日本古来の伝統行事や習慣、季節の恵みをあらためて感じていただける機会となりました。