「うるし、麗し 五人の人間国宝による漆芸展」
2011年10月4日(火)― 12月18日(日)
資生堂アートハウスでは、五名の人間国宝による漆芸品の展覧会「うるし、麗し」を開催しました。
漆(うるし)は漆の木の樹液を精製して得られる塗料で、その美しさや堅牢性が尊ばれ、東南アジアを中心に古来から利用されてきました。わが国においては縄文時代にはすでに漆器が制作され、その後時代を経ながら顕著に発展し、今日英語でjapanと表記されれば「漆芸品」を指すことからも象徴されるように、繊細優美に洗練された技法に高い芸術性が加味された、世界で最も優れた漆芸品が長い年月にわたって生み出されてきました。
今回の展覧会では、伝統的な漆芸の分野で優れた業績を残し、戦後の漆芸界を牽引した五名の作家による代表的な漆技法による作品をご覧いただきました。