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過去の展覧会 2016年

三人の人間国宝による色絵磁器
同時開催 小村雪岱と資生堂書体

2016年7月12日(火)― 9月25日(日)

「三人の人間国宝による色絵磁器」では、「色絵磁器」の技法で重要無形文化財保持者(人間国宝)に認定された、十三代 今泉今右衛門(1926-2001)、十四代 今泉今右衛門(1962- )、藤本能道(1919-1992)による作品展「三人の人間国宝による色絵磁器」を開催しました。
本展では、色鍋島の伝統を継承、発展させた十三代 今泉今右衛門、その気品を継承しつつ、清新な感覚で溌剌とした魅力に満ちた現代の色鍋島を展開する十四代 今泉今右衛門、また、上絵具を混色する技法を導入し、写実的な作風を確立した藤本能道の三名に焦点をあててご紹介しました。
また同時開催として、小展示室を会場に「小村雪岱と資生堂書体」展を開催しました。
本展では、意匠部設立百年にちなみ、資生堂のイメージ形成に大きく寄与した小村雪岱の作品と、そこから触発されたさまざまな言葉や文字、あるいは詩文などを現代の宣伝・デザイン部デザイナーが資生堂書体で描いて展示しました。

四季を彩る日本画の世界

2016年4月12日(火)― 7月3日(日)

「四季を彩る日本画の世界」展では、収蔵品の中から風景画、花鳥画の名品を中心に展示しました。
本展は資生堂ギャラリーで開催してきた「椿会」出品作家の中から、上村松篁や髙山辰雄、横山大観、前田青邨など、昭和の日本画壇を牽引した実力者の作品約25点を揃えた名作展です。
資生堂が、銀座の資生堂ギャラリーを会場に、70年近くにわたり開催してきた「椿会」は、出品当時は、新進・中堅作家として活躍しながらも、後に大家となり数々の名作を生み出していった作家を数多く輩出してきた歴史を持っています。
その中の一人である日本画壇の重鎮として活躍した横山大観は、戦前から資生堂ギャラリーで展覧会を開催し、資生堂初代社長福原信三とも交友がありました。今回出品される作品「鵙鸐」(くよく)は、第1回「椿会」に出品された作品で、縁起の良い鳥とされる鵙鸐が資生堂を象徴する椿の枝にとまる図は、厳しい戦争を乗り越えて再開したギャラリーへのはなむけの気持が込められているようです。
また、同時期アートハウスの別会場では、梅原龍三郎、牛島憲之、岡鹿之助らによる油絵の小さな名品展を開催しました。

工藝を我らに 二〇一六 資生堂が提案する美しい生活のための展覧会

2016年1月15日(金)― 4月3日(日)

本展は、2015年から3年間にわたり資生堂アートハウスが主催する「資生堂が提案する美しい生活のための展覧会」として、美術品として高殿に置かれている工藝品を私たちの生活に取り戻すための試みの第2回目として開催しました。

内容は、本展の趣旨に賛同してくれた5名の工藝家、十四代今泉今右衛門(1962〜)、内田鋼一(1969〜)、松島 巌(1946〜)、小椋範彦(1958〜)、小西寧子(1968〜)による新作に、当館収蔵品から田口善國、赤地友哉、鈴木 治らの作品を取り混ぜながら構成しました。また本展では、正月や節句の場面、四季折々の生活など、さまざまなシチュエーションを想定した工藝品の用い方や楽しみ方も併せて提案し、多くのお客様に共感いただきました。