ガバナンス

基本方針

当社を含む資生堂グループは、企業理念 THE SHISEIDO PHILOSOPHY の中で、OUR MISSIONとして「BEAUTY INNOVATIONS FOR A BETTER WORLD」を定め、コーポレートガバナンスを「OUR MISSIONの達成を通じ、持続的な成長を実現するための基盤」と位置づけています。
コーポレートガバナンスの実践・強化により経営の透明性・公正性・迅速性の維持・向上を図り、すべてのステークホルダー(社員、お客さま、取引先、株主、社会・地球)との対話を通じて、中長期的な企業価値および株主価値の最大化に努めます。併せて、社会の公器としての責任を果たし、各ステークホルダーへの価値の分配の最適化を目指します。

コーポレートガバナンス体制

2022年1月1日以降の当社のコーポレートガバナンス体制は、以下の通りです。

現状の体制を選択している理由

当社は、業務執行に対し、取締役会による監督と監査役による適法性・妥当性監査の二重のチェック機能を持つ監査役会設置会社の体制を採用しています。そのなかで、コーポレートガバナンスの基本方針に掲げた経営の透明性・公正性・迅速性の向上を図るために、指名委員会等設置会社や監査等委員会設置会社の優れた機能を取り入れ、取締役会の監督機能の強化を進めています。
資生堂グループ全体への監督機能を十分に発揮するためには 「モニタリングボード型」で進めることが適切であるとの結論に至り、監査役会設置会社の体制の利点をいかしながら「モニタリングボード型のコーポレートガバナンス」を実施しています。

取締役やエグゼクティブオフィサーが関連する会議

当社の取締役会は社外取締役4名を含む取締役8名で構成され、代表取締役 社長 CEOが議長を務め、少人数で迅速な意思決定を行う体制としています。取締役会は概ね1カ月に1回程度開催し、重要事項はすべて付議されています。
また、エグゼクティブオフィサー制度を採用し、経営の監督を担う取締役会の機能と、業務執行を担うエグゼクティブオフィサーの機能を分離しています。さらに、資生堂グループにとって特に重要な案件について多面的な審議を行う「Global Strategy Committee」のほか、「Sustainability Committee」、「Innovation Committee」等のテーマに応じた会議体を設置し、エグゼクティブオフィサーへの権限委譲を進め、責任の明確化と経営のスピードアップを図っています。

取締役および監査役の多様性

当社の取締役会は、業務執行の監督と重要な意思決定を行うために、多様な視点、多様な経験、多様かつ高度なスキルを持った取締役で構成されることが必要であると考えています。また、監査役についても、取締役会に出席し、必要に応じて意見を述べる義務があることから、取締役と同様、多様性と高いスキルが必要であると考えます。
候補者を選定する際には、ジェンダー平等の実現や、年齢・国籍等の属性や人格に加え、経営に関連する各分野の識見や経験などにも配慮して豊かな多様性を確保することを重視しています。
社外取締役および社外監査役については、当社の従来の枠組みにとらわれることのない視点を経営にいかすことをねらいに一定の在任上限期間を設けており、在任期間の長い社外役員と新任の社外役員との引き継ぎの期間を設けながら社外役員の適切な交代を進めています。

役員報酬

当社は、役員報酬制度をコーポレートガバナンスにおける重要事項と位置づけています。当社の取締役、監査役およびエグゼクティブオフィサーの報酬制度は、役員報酬の基本哲学に基づき、社外取締役を委員長とする指名・報酬諮問委員会において、客観的な視点を取り入れながら設計しています。
当社の役員報酬は、基本報酬と業績連動報酬で構成され、報酬額の水準については、国内外の同業または同規模の他企業との比較および当社の財務状況を踏まえて設定しています。
なお、業務執行から独立した立場にある社外取締役および監査役には、業績連動報酬などの変動報酬はふさわしくないため、基本報酬のみの支給としています。