EVOLUTION OF SHISEIDO資生堂の歩み
資生堂の歴史概略
- 1872東京・銀座に日本初の民間洋風調剤薬局として
創業
社名の「資生堂」は中国の古典「易経」に由来 - 1897化粧品事業へ進出
発売から100年以上たつ超ロングセラー化粧液「オイデルミン」発売 - 1902日本初ソーダ水とアイスクリームの製造・販売を行う「ソーダファウンテン」を導入
- 1916「意匠部」(現 資生堂クリエイティブ(株))を開設
- 1919日本最古の現存画廊「資生堂ギャラリー」開設
- 1921サステナビリティの礎、「資生堂五大主義」制定
- 1927(株)資生堂発足、チェインストア全国展開
- 1937時代の最先端を伝える企業文化誌「花椿」創刊
- 1957台湾で販売開始(海外展開の本格開始)
- 1965アメリカに子会社設立(米州拠点の確立)
- 1968イタリアに子会社設立(欧州拠点の確立)
- 1981中国北京市で販売開始
- 2014魚谷が役員を経ない外部出身者として初めてCEOに就任
中長期戦略「VISION 2020」を策定 - 20166つの地域とブランドカテゴリーをかけ合わせたマトリクス型の
グローバル経営体制をスタート - 2019企業理念「THE SHISEIDO PHILOSOPHY」を策定
- 2021中長期経営戦略「WIN 2023 and Beyond」を策定
- 2022創業150周年
チーフクリエイティブオフィサーからのメッセージ
2022年1月、150周年の記念すべき年に、私たちは「資生堂クリエイティブ(株)」として新たな形で出発しました。
資生堂のクリエイティブの歴史は、100年以上にもさかのぼります。1916年に初代社長・福原信三が創設した意匠部がその始まりです。信三は「商品をして、すべてを語らしめよ」とデザイナーたちにも問い、またいち早くCI(コーポレート・アイデンティティ)やVI(ビジュアル・アイデンティティ)などの確立を重要視し、資生堂スタイルを作り出しました。今なお続く資生堂書体や唐草の模写などは、クリエイターの美の探求であり、資生堂スタイルは日々進化し、継承されています。
現在、生活者の価値観が急速に変化する中で、ブランドやコミュニケーションのあり方も変わってきています。商品価値の伝達はもちろん、それ以上にブランドの社会的意義が求められています。これからのクリエイターの役割は、生活者インサイトをつかみ、パーパス(存在意義)、ビジョン、体験を描き、人々の記憶に残る「ブランドデザインを可視化する」ことです。
これから私たちは、グローバルにお客さまとブランドの関係性を深める「美の体験」の価値創造へとシフトします。それは美への専門性を強みにしながらも、「美しさ」を描くだけでなく、あらゆるものから美を見出し、世界の人々の心を動かす“感動-kando-”の体験の創造です。その実現のためにクリエイティブにとどまらず、全ての境界線を越え、世界中の多彩な才能を響かせ、次の資生堂の時代を切り拓いていきます。
2022年4月