資生堂の成長戦略
2020年12月期の通期連結業績予想につきましては、2020年5月12日に取り下げ、未定としておりましたが、第2四半期決算発表時(2020年8月6日)に公表しました。
詳細は下記よりご参照ください。
2019年の連結業績は、外部環境の著しい変化や不透明感が高まる中でも、投資を強化してきたプレステージ領域が成長をけん引し、売上高は前年比3.4%増、実質外貨前年比※6.8%増の1兆1,315億円となりました。営業利益は5.1%増の1,138億円となり、営業利益率は中長期戦略「VISION 2020」スタート時に掲げた10%超の目標を前倒しで達成することができました。親会社株主に帰属する当期純利益は、営業利益の増加や税金費用の減少により、前年比19.8%増の736億円となるなど、いずれも過去最高を更新しました。
日本における2018年のアメニティグッズ事業および2019年の皮膚用薬ブランド「フェルゼア」「エンクロン」の撤退影響、2019年の米州における米国会計基準(ASC606)の適用影響、米国のスキンケアブランド「Drunk Elephant」の買収影響を除く
プレステージブランドは、売上高構成比の約半分を占めるなど、引き続きグローバルでの成長の大きなけん引役となっています。中でも「SHISEIDO」は世界85の国と地域で展開し、2,000億円規模のブランドに成長しました。また、日本発のグローバルコスメティクスブランドである「エリクシール」、「アネッサ」も引き続きアジアを中心に大きく売上を伸ばしました。
今後もマーケティング投資の強化により、主力ブランドのさらなる成長を目指します。
為替換算および米州における米国会計基準ASC606の適用影響除く
事業別では、日本は消費税増税後の買い控えやインバウンド需要の減速の影響を受ける中、引き続きスキンケア、ベースメイク、サンケアの「肌3分野」に注力しました。中国では、香港市場での厳しい環境による影響があったものの、プレステージブランドや「エリクシール」、「アネッサ」等のメイド・イン・ジャパンのコスメティクスブランドが強い成長を継続しました。また、トラベルリテールも積極的なマーケティング投資により、アジアを中心に成長を継続しました。
欧州においても、投資を拡大してきたスキンケア、フレグランスの領域が着実に伸長し、2桁の成長を実現しました。米州では厳しい市場環境の中、引き続き「bareMinerals」の不採算店舗閉鎖などによる収益性改善に取り組みました。
日本における2018年のアメニティグッズ事業および2019年の皮膚用薬ブランド「フェルゼア」「エンクロン」の撤退影響、2019年の米州における米国会計基準(ASC606)の適用影響、米国のスキンケアブランド「Drunk Elephant」の買収影響を除く