資生堂の成長戦略
香港では下期に厳しい市場環境による影響があったものの、中国市場全体では高い化粧品需要が続きました。
このような環境下、当社は「SHISEIDO」、「クレ・ド・ポー ボーテ」、「イプサ」、「NARS」などのプレステージブランドが高成長を維持したことに加え、日本発の「エリクシール」や「アネッサ」のコスメティクスブランドが大きく伸長しました。中国の売上高に占めるプレステージブランドの構成比率は前年からさらに伸び、プレステージファースト戦略が大きな成果につながっています。
成長著しいEコマースチャネルでは、デジタルを活用したマーケティングの展開や、中国のネット通販大手との協業の強化などを積極的に取り組んだことにより大きく成長しました。
特に、近年大型化が進む「独身の日(ダブルイレブン)」において、競争環境が激化する中でもオンラインでの限定品が好調に推移するなど、力強い成長を維持しました。
力強い成長を維持すべく、「SHISEIDO」、「クレ・ド・ポー ボーテ」をはじめとしたプレステージブランドと日本発ブランドの「エリクシール」、「アネッサ」を中心に投資を集中します。また、実店舗での取り組みとともに、デジタルマーケティングやEコマースも一層強化します。