資生堂の成長戦略地域戦略

地域×ブランドのグローバル経営体制(2020年5月時点)

地域×ブランドのグローバル経営体制 地域×ブランドのグローバル経営体制 地域×ブランドのグローバル経営体制

2016年より、6つの地域とブランドカテゴリーを掛け合わせたマトリクス型のグローバル経営体制を敷いています。地域本社がそれぞれのビジネスの責任と権限を持ち、「Think Global, Act Local」の考え方のもと、地域のお客さまのニーズに合ったマーケティングや迅速な意思決定を実行します。
将来の価値づくりに貢献する「センター・オブ・エクセレンス」は、スキンケアは日本、メイクアップやデジタルは米州、フレグランスは欧州など、各領域の最先端の地域で情報収集やリサーチを行い、グローバルの戦略立案などをリードしています。また、各「センター・オブ・エクセレンス」で得られた知見は、全世界で共有しています。

地域×ブランドのマトリクス型グローバル経営体制

地域×ブランドのマトリクス型グローバル経営体制

センター・オブ・エクセレンス

センター・オブ・エクセレンス

グローバルブランドポートフォリオの強化

2019年には、米国のライフスタイルブランド「Tory Burch」とのライセンス契約を締結したことに加え、米国のスキンケアブランド「Drunk Elephant」を買収しました。
グローバルでの競争環境やお客さまの意識の変化に伴い、ブランド価値がこれまで以上に問われる中、資生堂はM&Aやブランドのグローバル展開などを通じてブランドポートフォリオの強化に取り組んでいます。

スキンケアブランド「Drunk Elephant」

当社は、米国で急成長するプレステージスキンケアブランド「Drunk Elephant」を2019年に買収しました。
同ブランドは、環境への配慮や肌にやさしい原料への意識の高さが特徴的な米国のクリーン市場において、圧倒的なプレゼンスを誇ります。また、ミレニアル世代やZ世代を含む幅広いお客さまの価値観の変化を捉え、創業者自身による共感性の高いコミュニケーション、ソーシャルメディアを活用したデジタルマーケティングで高い支持を集めています。
上市からわずか7年で100億円を超える売上高を達成するなど、大きな成長ポテンシャルを持つ同ブランドを加え、さらなるポートフォリオの強化を目指します。「Drunk Elephant」は米州事業の収益基盤強化に寄与するとともに、資生堂のネットワークを活かしグローバルに事業を拡大していきます。

1990年代後半から2000年生まれの世代層。デジタルネイティブと称され、環境や社会課題に関心が高いといわれる。

スキンケアブランド「Drunk Elephant」
創業者のティファニー マスタ―ソン
スキンケアブランド「Drunk Elephant」

ライフスタイルブランド「Tory Burch」

当社は米州地域本社を通じ2019年に「Tory Burch」との独占ライセンス契約を締結、同社のフレグランスを中心とするビューティーカテゴリーにおける開発、生産、マーケティング、販売に関する権利を取得し、2020年より販売を開始します。
「Tory Burch」は、会長兼チーフ・クリエイティブ・オフィサーであるTory Burch氏の美的センスとライフスタイルを体現して2004年にスタートした、米国発のライフスタイルブランドです。「Tory Burch」は洋服や靴、ハンドバッグなど幅広いカテゴリーの商品を、世界で250以上の直営店、3,000以上のデパート、公式オンラインストアで販売しています。
当社はプレステージブランドに「Tory Burch」を加えることで、ブランドポートフォリオを強化するとともに、米国でのフレグランスビジネスを拡充していきます。また、ブランドの認知度が高い日本を含むアジア、中東における顧客接点の拡大を目指します。

ライフスタイルブランド「Tory Burch」

「エリクシール」と「アネッサ」をグローバルブランドとして強化

日本を中心に長年にわたり高い支持を得て成長を続けているスキンケアブランド「エリクシール」とサンケアブランド「アネッサ」は、アジア、欧米地域での成長加速を目指し、日本発のグローバルブランドにするため、さらに強化していきます。

エリクシール
エリクシール
アネッサ
アネッサ