持続的な成長性拡大に向けて、マーケティング投資を強化した「Dolce&Gabbana」が好調に推移しました。「SHISEIDO」はスキンケア商品が好調に推移しシェアを拡大したほか、「NARS」も成長を継続しました。収益性改善に向け、組織の最適化なども進めました。一方、ブランド育成のためマーケティング投資などを強化したことにより、営業損失は80億円と、前年に引き続き損失となりました。欧州事業は販売事業、フレグランスのブランド開発等を負担するブランドホルダー機能、フレグランスのグローバル開発を行う「センター・オブ・エクセレンス」機能を持ち、これらの機能の戦略的投資も負担しています。販売事業では1桁後半の営業利益となりましたが、ブランドホルダーの投資を吸収して収益化できていません。欧州事業においては、欧州発フレグランスブランド「Dolce&Gabbana」のグローバル展開を加速し、収益構造のさらなる健全化に努めていきます。
欧州のプレステージ市場は、中東などがけん引する見込みです。
フレグランス事業では、「Dolce&Gabbana」を中心に引き続き投資を拡大します。化粧品事業では、「SHISEIDO」、「クレ・ド・ポー ボーテ」、「bareMinerals」、「NARS」、「LAURA MERCIER」のプレゼンスを強化し、プレステージブランドとしての認知とエクイティ向上を実現します。売上成長に伴い、収益性改善も合わせて達成していきます。