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サステナブルな成長を目指して

イノベーション

イノベーションを創出するグローバルな体制

イノベーションを創出するグローバルな体制
グローバルイノベーションセンター 2018年末に横浜・みなとみらい21地区(神奈川県)に開設予定。1~2階はオープンコミュニケーションスペースの設置を計画しています。

グローバル競争での優位性を保ち、業界をリードする存在であり続けるためには、イノベーション領域の強化が不可欠です。資生堂には、イノベーションを生み出すために重要な「品質」という確かな土台があり、その上に100年以上にわたり積み重ねた「知見・技術」が備わっています。そこに、専門知識を持つ多様な研究員が時間軸にとらわれず自由な発想をすることで有機的に結びつき、これまでにない商品やサービスを生み出してきました。さらには、外部との提携・M&Aなどで積極的に取り入れた新たな価値を掛け合わせることでイノベーションを創出し、市場を創造してきました。この仕組みこそが資生堂のDNAであり、持続的成長を実現する強みとなっています。
 グローバルな研究開発体制は、基礎・基盤研究や新領域の研究を担う日本のイノベーションセンターをハブ、現地のお客さまに適合した価値開発を行う海外各地域の研究開発拠点をスポークとする「ハブ&スポーク体制」を構築しています。さらに、2018年末に中核を担う新たな研究開発拠点として、「グローバルイノベーションセンター(GIC)」を開設します。GICでは、「都市型オープンラボ」として、国内外の最先端研究機関や異業種からの多様な知見や人材、各地の研究開発拠点から集約した情報や技術などを融合させ、最適な価値として世界各国のお客さまに提供していきます。これにより、国や業界を超えた双方向でのイノベーションエコシステムの構築が可能になります。また、M&Aにより取得した新たな知見や技術もGICに取り入れ、資生堂が培ってきた技術と掛け合わせることで、新たな価値を創出していきます。

研究開発・生産のグローバルネットワーク

具体的な取り組み

1.パーソナライゼーションへの対応強化
新スキンケアシステム「オプチューン」
新スキンケアシステム「オプチューン」
AIを活用したGiaran Inc.のバーチャルメイクアップ技術
AIを活用したGiaran Inc.のバーチャルメイクアップ技術

化粧品のパーソナライゼーションは大きな潮流となっており、新たな美容イノベーションの開発に積極的に取り組んでいます。新スキンケアシステム「オプチューン」は、スマートフォンを活用して測定した肌データと、気候や気分・体調などのデータを分析し、一人ひとりのその時々の状態に適した美容液と乳液を抽出・提供します。さらに、AIを駆使したバーチャルメイクアップ技術を保有する米国のベンチャー企業Giaran Inc.を2017年11月に買収しました。今後は、新たなデジタル技術と当社が蓄積してきた研究知見を融合することで、ビューティーにおけるパーソナライゼーションをさらに拡大します。

2.革新的な人工皮ふ形成技術「Second Skin」
Second Skin
Second Skin

資生堂が新たに取得した特許技術「Second Skin」は、ポリマーベースのクリームの上に専用の乳液を重ねて塗ることで、肌と一体化し凹凸を補正する人工皮ふを形成し、シワやたるみを瞬時に隠すことを可能にする革新的な技術です。今後は、資生堂グループの研究技術開発力とグローバルでのマーケティング力の相乗効果により、即効性のあるシワやたるみの補正、高い効果が持続するスキンケアや日焼け止めの開発など、多くのベネフィットを世界中のお客さまに提供していきます。

  • ※ 米国ベンチャー企業Olivo Laboratoriesより2018年1月に取得

成長を支える生産・供給体制の強化

「VISION 2020」の実現に向けた競争力強化の結果、日本市場をはじめ、グローバル全体の需要が増しています。特に、クロスボーダーマーケティングの展開により、高品質なメイド・イン・ジャパンの化粧品に価値を見出す海外のお客さまの需要も拡大しています。このような国内外の需要拡大に対応するためにも、中長期の生産体制の強化は不可欠です。資生堂は国内では36年ぶりとなる新たな生産拠点として「資生堂那須工場(仮称)」(栃木県)を、2019年中の稼働を目指して建設しています。また、現大阪工場の生産機能を移転する、大阪新工場も、2020年竣工に向けて建設を進めています。ここでは、生産能力を大幅に拡大するとともに、国内外向けの物流機能と商品の保管・出荷機能を併せ持つ物流拠点も新設します。拡大する需要に応えるだけでなく、新たな価値を付加することで、グローバルサプライチェーン体制を盤石なものにしていきます。

大阪新工場完成予想図
大阪新工場完成予想図