東海歯科医療専門学校で「化粧療法講座」を開催しました。

資生堂ジャパン（株）中部支社は、2017年6月19、20日、7月4日の3日間にわたり、学校法人セムイ学園　東海歯科医療専門学校で、歯科技工士を目指す学生（20～26名）を対象に「化粧療法講座」を開催しました。

普段は、歯科技工士を目指し、主に義歯を作成する技術を習得する毎日ですが、卒業し社会に出ると、やはり社会人としての立ち振る舞いや人とのコミュニケーションが必要となります。化粧療法を通じて、そのような社会人になって欲しいという校長先生の学生さんたちへの熱い想いが今回の取り組みのきっかけとなりました。

初日は、今回の取り組みにご尽力いただいた（有）Willmake143の田中様の「なんで歯科技工士が化粧療法を学ぶの？」という内容の講義の後、「ハンドケアを通じた身体ケアの向上講座」が始まりました。
これまでにない授業内容に戸惑いながらのスタート。講座の中で、お隣の人の手を使ってのハンドケア実践では、「えー！」、と驚きの声が出ましたが、これをきっかけに、少しずつ笑顔と会話が増えてきました。

2日目は、「メイクアップを通じたコミュニケーションスキル向上講座」「ネイルケアを通じた脳トレ講座」を受講いただきました。授業の雰囲気にも徐々に慣れ、特にネイル講座の時間は、女性はもちろんのこと、男性も楽しみながら、真剣に取り組んで下さいました。手先の器用な学生さんにとっては、ピンセットを使ったネイルシールを貼る作業はお手の物。作業に集中しながらも、お隣の方と会話をしながら、ネイルを仕上げました。

最終日は、「スキンケアを通じた口腔ケア」講座。基礎化粧と言われるスキンケア（肌の手入れ）と歯科領域で求められる口腔ケアの関連性を学びながらの実践。対面レッスンで相手にやり方を教える時間では、伝え方で苦戦されたようですが、最後は笑顔で終了。「気持ちよかった、楽しかった」との声をいただきました。

学園名のセムイとは、「人の畏れや不安をとりのぞき、安心させる」との意味があるそうです。3日間の化粧療法講座を通じて、肌に触れるだけでなく、相手の心にも触れることができたのではないでしょうか。化粧療法が、今後の歯科技工士さんのスキルアップにつながることを期待したいです。