お客さまの声

資生堂 ライフクオリティー メイクアップを体験されたお客さま(一部社員を含む)のインタビューをご紹介いたします。

新しい自分になれて、
わくわくしました。
園田 由美さん

血管腫(動静脈奇形)を患ってから現在までの生活や
資生堂 ライフクオリティー メイクアップとの出会いについてお話を伺いました。

自分を受け入れないと、
ダメだと思った。

いまから13年くらい前に、朝に家事をしていたところ、突然鼻血がポタポタたれてきて止まらなくなり、目からも血がにじみでてきました。鼻からの出血は動脈からで、大量の出血はなかなか止まりませんでした。すぐに病院へ行き、なんとか止血できたのですが、大量の出血だったため家族はこのまま死んでしまうのではないかと思ったようです。病名は血管腫。単なる血管腫ではなく血管の形成不全である動静脈奇形という、難病にも指定されている病気でした。

この病気を治療できる病院が近くになかったので、県外の病院まで通っていました。患部を大きく切除したことにより鼻の部分など顔の一部を損傷していたので、皮弁移植など形成しながら治療を行いましたが、病巣を切除しながらの形成はなかなかうまくいかず、どんどん変わっていく自分を見て、やっぱり落ち込むこともありました。ただ、わたしが落ち込んでしまうと両親も落ち込んでしまうし、娘や息子も心配する。だんだんこれじゃだめだ、もうこれが自分だと受け入れないといけないと思いました。

インタビューに答える園田さん

元気をくれるのは、
いつも家族。

家族との写真

今はそこまでないんですけど、以前は見られたくないという意識があって、顔に傷ができてからは、ずっとマスクをつけて生活していました。顔が変わってしまったのでわたしだと気づかない知人もいました。そういうとき説明するのが面倒で自分から声をかけなかったこともありました。

息子にも「外出するときはマスクを付けて」といわれていたので、学校行事に行ってもマスクは外しませんでしたね。あるとき高校卒業をひかえた息子が、「部活の送別会に来てね」といってくれたんです。食事があるのでマスクを外さないといけなかったのですが、「マスクをしなくてもいいよ」といってくれて、すごくうれしかったです。当時の息子はわたしが人からじろじろ見られて嫌な目にあうのではないかと心配してマスクをするようにいってくれていたようですが、今では「マスクをしなくてもいいよ」といって、友人にもわたしを紹介してくれます。

娘は、いつも明るくわたしを励ましてくれますね。わたしの治療のために進路をあきらめて家業を手伝ってくれて、かわいそうなことをしてしまったのですが、わたしのことをいつも気遣ってくれます。家族には、本当に元気をもらっています。

こんなに変われるんだと
思った。

資生堂 ライフクオリティー メイクアップに出会ったきっかけは、患者会の講演会ですね。そこでメイクのデモンストレーションがあり、終了後にわたしも体験させてもらいました。当時はもうメイクをしても仕方がないと思っていて、全然してなかったんです。でもカバーメイクを試してみて、こんなに変われるんだとわくわくしました。本当に魔法って感じです。すべてを取り戻すっていうわけではないですけど、また新たな自分になれたと思いました。

メイクをする様子(園田さん)1
ファンデーションの画像

母はわたしがメイクをしていると嬉しいみたいで「しっかりメイクをすれば、こんなにきれいになれるんだから、これから毎日メイクをしなさい」といわれています。メイクをするようになってからは、積極的に外に出られるようになりました。前は人と話すのは嫌だったんですが、そこがだいぶメイクでカバーされるのか人と話しやすくなりました。

メイクで、気持ちが切り替わる。

ふだんはベースメイクだけで過ごしていますが、講演会などで自分がスピーチするときなどは、しっかりメイクをしていきます。そこで知り合った方にも「どこの化粧品を使っているの?すごくきれいにカバーしているね」とよくいわれます。メイクをしていて気になるパーツは鼻ですね。深い傷があるのですが、傷の溝の部分にブラシで資生堂 パーフェクトカバー ファンデーションをちょっとのせると全然ちがってくる。あとはファンデーションで赤みをおさえたりもしています。

リップラインをきめて描くのもむずかしいので、時間をかけてやっています。リップがきまるとテンションがあがります。メイクをすると、1日がはじまるという感じ。気持ちが切り替わって、よしがんばろうという気持ちになれる。メイクをすることで、以前より明るい自分になれたと思います。

メイクをする様子(園田さん)2
メイクをする様子(園田さん)3

あたりまえの毎日が、
うれしい。

彫金とガラス細工が趣味で、よく作品をつくっています。主に身に付けるものをつくりますが、この間、小皿をつくったら家族にも好評でした。ゆとりある時間がないとできないので、作業工程を分割してちょっとずつ作業しています。いまはなにをするのも楽しい気持ちです。あたりまえの時間をあたりまえに過ごせる毎日が嬉しいなと思っています。食事を作っていても、仕事をしているときも楽しい。でも一番は孫と遊んでいる時間ですかね。孫がいたずらしたときに、わたしの顔を見て二ヤッと笑うのが、なんともかわいいですね。

趣味で作成しているガラス細工
楽しそうに孫の話をする園田さん

*このインタビューは、本活動の趣旨にご賛同していただいた出演者さまのご厚意により実現し、2020年2月に掲載されたものです。関係者のみなさまには心より感謝申し上げます。

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