資生堂の化粧療法ハカセのブログ

整容以上美容未満を表現する言葉とは?

整容とは、容姿を整えること。
美容とは、容姿を美しくすること。

私は、医療現場のスタッフに対して化粧療法を説明する時に、「整容」という言葉をよく使います。「美容」という言葉は、なかなか医療スタッフにとって、馴染みがない言葉で、医療の現場では抵抗のある方もいらっしゃるので、極力使いません。
「整容」とは、身だしなみ、身支度とも言い、洗顔や整髪などのベーシックな日常生活動作のことを言います。例えば、入院中であっても、生活のメリハリをつけるためにも、顔を洗って、くしで髪をとくことは、必要ですので、医療の現場でも受け入れられやすい言葉です。
(症状や容体にもよりますが)要医療・要介護状態でも、本人としては、身だしなみを整える、つまり「整容」は最低限しておきたい。でも、病院や介護施設で、華やかな美容レベルのことをするのもちょっと気が引けるし、そこまで気合いが入らない。。。でも、面会などもあるので、最低限+αのおしゃれくらいはしたい。。。。
そんな心の声を文字にすると、、、
「整容以上美容未満のことをしたい」

ただ、日本語でそれを1語で表現する単語がない・・・・
そこで私は、2つの言葉を広めたいと思っています。
健容:容姿を健康的にみせること
地味でもなく、華美でもなく、健康的な容姿にすること。イメージとしては、スキンケアをしっかりして肌を健やかに保ち、ちょっと色を使った軽いメイクアップで血色感を出す感じでしょうか。

そして、整容↔健容↔美容のどのレベルを求めるかは、時と場合、症状や容体によって、ひとそれぞれかと思います。ただ、言えることは、
自容:容姿を自分らしくすること
が、ゴールであることは間違いないでしょう。

年齢を重ねても、要医療状態・要介護状態になっても、自分らしくいる状態が、一番自分に自信が持てて、輝いている状態ではないでしょうか?その状態が、本当の健康であり、幸福な状態と思います。
昨今、頻繁に見聞きする「Well being」に近いニュアンスかもしれません。

ウェルビーイングの定義はこちらを。
https://corp.shiseido.com/seminar/jp/labo/blog/2025/0130.html
https://corp.shiseido.com/seminar/jp/labo/blog/2024/0130.html

いつまでも、自分らしくい続けられるために、医療介護のスタッフと連携して化粧療法を広めていきます。
CMを作るとしたら、キャッチコピーは、これかな

自容共創に、化粧療法

次回の更新は、1月になります。

資生堂の化粧療法へ

  1. ホーム
  2. 資生堂の化粧療法
  3. ハカセのブログ
  4. 整容以上美容未満を表現する言葉とは?