資生堂の化粧療法ハカセのブログ
「Well-being」について
2025年も1か月が過ぎましたが、今年もよろしくお願い申し上げます。
1年前のブログ(2024.1月)で、健康の定義の中で出てきた3つのウェルビーイング(Physical, menta and social well-being)を紹介しましたが、WHOが2021年に出した用語集Health Promotion Glossary of Terms 2021に、ウェルビーイングの定義が記載されています。
https://iris.who.int/bitstream/handle/10665/350161/9789240038349-eng.pdf (PDF。外部サイトへのリンク)
Well-being is a positive state experienced by individuals and societies. Similar to health, it is a resource for daily life and is determined by social, economic and environmental conditions.
ウェルビーイングとは、個人や社会が経験する前向きな状態のことである。健康と同様、日常生活における資源であり、社会的、経済的、環境的条件によって決定される
いまいち、ピンときませんが、2030年までにはしっかり理解したいと思います。
なぜなら、2030年以降は、国連では、「ポストSDGs」として、SWGs(Sustainable Well-being Goals)が有力視されているからです。
今後、ますますウェルビーイングを目することが多くなるかと思いますので、要チェックです。
アメリカの調査会社ギャラップ社は、個人のwell-beingを測定するために以下5つのwell-beingを指標としています。
Career well-being, Social well-being, Financial well-being, Physical well-being, Community well-being
https://www.gallup.com/workplace/237020/five-essential-elements.aspx (外部サイトへのリンク)
やはり、個人的な要素だけでなく、社会的な(Social)要素も含まれています。
Well-beingは、個人で完結する話ではなく、社会とのつながりも重要な要素となりますので、社会全体で取り組んでいくべき課題であることは間違いないです。
国内に関しては、デジタル庁のウェブサイトに掲載されている「地域幸福度ウェルビーイング指標」をみるともう少しウェルビーイングを身近に感じられるかもしれません。
下記サイトでは、都道府県別、市町村別で各地域の主観的・客観的ウェルビーイングの程度がグラフでみることができます。
お住まいの地域や馴染みのある地域と比較すると違いがわかります。是非、チェックしてみてください。
https://well-being.digital.go.jp (外部サイトへのリンク)
ちなみに、オックスフォード英語辞典によればwell-beingの語源は、16世紀のイタリア語「benessere(ベネッセレ)」で、Bene(Well)+Essere(Being)、「よく在る」「よく生きる」ことを意味する概念のことです。
お気づきになった方もいらっしゃるかもしれませんが、通信教育でお馴染みの企業さんの社名の由来にもなっています(1995年からその社名に変更)。30年も前からwell-beingを意識されていたとは驚きです。
今年一年、皆さまにとってウェルビーイングが実現できる一年でありますように。
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次回の更新は4月になります。