資生堂の化粧療法ハカセのブログ

第30回日本老年看護学会で化粧療法の講演をしてきました。

日本には、主に高齢者を対象として研究を行っている学術団体、日本老年〇〇学会が、5つほどあります(日本老年医学会、日本老年歯科医学会、日本老年薬学会、日本老年看護学会、日本老年社会科学会)。そこに2学会(日本ケアマネジメント学会、日本基礎老化学会)を加えた、日本老年学会は、2年一度同じ場所で同じ時期に総会が開催されます。今年は、6月27~29日に幕張メッセで開催されました。

https://jfgs34.jp/(外部サイトへのリンク)

私の研究領域が、老年化粧学でもありますので、何かと老年学会とは接点があります。私自身、老年社会科学会の会員ですので、度々研究発表でお世話になっています。
また、共同研究先の先生といっしょに、老年医学会で論文発表(2016年)をしたり、老年歯科医学会で当社共催の化粧療法のランチョンセミナー(2017年)を開催したりするなど、老年学会で医療や介護の現場で「粧う」ことの価値や化粧療法の効果を発信してきました。
そして、今年は、ご縁あって第30回日本老年看護学会の合同シンポジウムで、化粧療法の講演をすることができました!https://rounenkango.com/30th/pro/(外部サイトへのリンク)

合同シンポジウムテーマ:老いに関する新たな考え方と対応
講演タイトル:人生100年時代、「粧う」ことで健康に ~高齢期の化粧の再考~

高齢者の運動を研究されている町田修一先生(順天堂大大学院スポーツ健康科学研究科)と老年歯科の古屋純一先生(昭和医科大学大学院医学研究科)も講演されました。高齢期の運動や口腔ケアの大切さを紹介されていました。
私からは、学会テーマが「老いに関する新たな考え方と対応」でしたので、スキンケアを単なる肌のお手入れと考えるのではなく、脳への刺激や口腔ケアにつながることを伝え、医療現場における整容としてのスキンケアの新しい価値をお伝えしました。そして、スキンケア習慣が、入院中に途絶えないように、環境を整えていただきたいとお願いもしてきました。
朝一の9時スタートでしたが、600名以上収容可能な国際会議室は、ほぼ満席で立ち見もでるほどでした。老年○○学会が一同に集まる学会だけあって、質問もいろんな職種の方々からいだだき、有意義なディスカッションができました。
今後、日本老年薬学会で講演ができれば、老年学会コンプリートです。お声がかかるように、情報発信をしていきます!

現在、厚生労働省の方針として、団塊の世代が75歳以上となる2025年を目途に、市区町村や都道府県で地域包括ケアシステムの構築を目指しています。
地域包括ケアシステム|厚生労働省(外部サイトへのリンク)

私としては、地域包括美容ケアシステムが構築されることを夢見て、医療介護の方々に化粧療法の普及に取り組んでいます。
要医療、要介護状態になっても、本人が継続している化粧習慣が途絶えることなく過ごせる社会を目指します。それには、医療介護従事者の理解が必須ですので、今後も情報発信をしていきます!

次回の更新は10月になります。

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