資生堂の化粧療法ハカセのブログ

70代からの「仕事」と「化粧」

ご存知でしょうか、今年の4月から70歳までの雇用機会の確保の努力義務が始まります。現在は、65歳まで雇用確保の義務がありますので、5歳引き上げられることになります。

令和2年版高齢社会白書によると、10年前に比べて65歳以上の就業率は明らかに伸びています。

https://www8.cao.go.jp/kourei/whitepaper/w-2020/zenbun/pdf/1s2s_01.pdf (外部サイトへのリンク)
第2節 高齢期の暮らしの動向 1.就業・所得をもとに作成

年齢階級 2009年就業率 2019年就業率 伸び率
65~69歳 36.2% 48.4% +12.2ポイント
70~74歳 21.8% 32.2% +10.4ポイント

ちなみに、女性の就業者の割合(2019年)は、65~69歳で38.6%、70~74歳 24.2%となっています。
人生100年時代、70歳現役も珍しくない社会がやってくるでしょう。

さて、「仕事」と「化粧」について考えてみましょう。
多くの方が、仕事に行くときは化粧をしていると推測されますので、もし70歳まで仕事を続けるとすると、化粧習慣はおそらく続くことが予想されます。

では、あなたが70歳で仕事を辞めたら、「化粧」はどうしますか?やめる?続ける?
もちろん、個人の自由ですが、化粧品会社の人間としては、現在の70歳以上の女性において就業の有無で化粧に差があるか気になったので調べてみました。

就業無し(N=269):メイクアップしない 16.7%、メイクアップする 83.3%。就業有り(N=31):メイクアップしない 9.7%、メイクアップする 90.3%。
データソース:資生堂調べ(2020.2.26のブログ参照

結果は、就業の有無において、特に大きな差はありませんでした。仕事をしていなくても、8割以上の方はメイクアップをしていることがわかります。
やはり長年の習慣は、そう簡単には途絶えないようです。安心しました。
「働く」には法的な制約がありますが、「粧う」には制約も制限もありません。
健康を維持して、化粧は生涯現役でいられる社会を期待したいです。

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