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化粧療法研究室ハカセのブログ

加齢にはカレー?

9/30のブログでも紹介しましたが、11月24,25日にオンライン開催されたキャンサーネットフォーラム2020(主催 認定NPO法人キャンサーネットジャパン)のコンテンツLAVENDER RING CHANNELの中で、カレーに関する興味深いセッションがありました。
https://www.japancancerforum.jp/lavender-ring (外部サイトへのリンク)

放射線治療で味覚異常になっても、抗がん剤で食欲不振に陥っても、カレーだけは食べることができたというがんサバイバーさんの経験や治療中のカレーにまつわる心温まるエピソードが紹介されました。
味覚変化は化学療法を受けるがん患者さんの3-7割にみられる副作用です。食べる楽しみが損なわれることはつらい経験かと思います。
弊社では、「化粧のちから」でがんサバイバーさんを応援していますが、「カレーのちから」も侮れませんね。

さて、もう一つ疾病とカレーの話。

アルツハイマー型認知症(以下、ADと略す)になると嗅覚異常になるといわれています。
最近の研究で、ADになっても下表の食べ物の匂いは比較的認識できるいう結果が報告されていました(Science Reports 2017;7: 4798 1-7)。

Science Reports 2017をもとに作成

提示した匂い AD患者が認識できた割合
ローストしたニンニク 53%
カレー 45%

なお、メントール、バラの香り、ヒノキの香りの認識率は20%程度と格段に低い結果でした。
食べ物のいい匂いは食欲をそそります。認知症になっても食事を楽しんでもらうのであれば、ローストしたニンニクを使った料理やカレーがおすすめのようです。

味覚と嗅覚を刺激するという点で、恐るべし「カレーのちから」です。

このブログでは、「化粧のちから」の紹介をしていますが、どちらの「ちから」が勝るのか、という不毛な議論はやめたいと思います。
なぜなら、恐らく、読者の皆さんは、もうランチに?夕食?にカレーを食べることで頭がいっぱいだから、、、、。

「食べる」や「粧う」は生きる楽しみのひとつかと思います。どちらも一生続けられることが幸せだということに間違いはありませんね。

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