資生堂の化粧療法ハカセのブログ
人生100年時代を考える
先月の敬老の日に高齢者数が発表されました。
高齢者数は3,617万人(うち、女性は2,044万人)、高齢化率は28.7%で、どちらも過去最高です。
2位イタリア(2019年)が23%ですから、ぶっちぎりですね。
https://www.stat.go.jp/data/topics/pdf/topics126.pdf (外部サイトへのリンク)
そして、100歳以上は、8万を超えました。この8万人の中には、世界最高齢で、存命中ではギネスブックに認定されている117歳の日本人女性(1903年生まれ)も含まれます。
お生まれになられた1903年前後の出来事を調べてみると、、、、
1902年資生堂が日本初のソーダ水、アイスクリームの製造販売を開始
1903年ライト兄弟世界初の動力飛行
1904年日露戦争開戦
すごい時代です。。。。。
8万人のうち女性比率は88.2%です。平均寿命が長いこともあり、女性が圧倒的に長生きです。
また、地域別の結果(下表)ですが、10万人あたりの100歳以上の人口は、過疎化が進む地域が上位を占めます。単純に人数だけでみると、上位は大都市です。
10万人当たり100歳以上高齢者数(人) | 100歳以上高齢者数(人) | |||
---|---|---|---|---|
1位 | 島根県 | 127.6 | 東京都 | 6,694 |
2位 | 高知県 | 119.8 | 神奈川県 | 4,362 |
3位 | 鳥取県 | 109.9 | 大阪府 | 4,116 |
4位 | 鹿児島県 | 108.9 | 北海道 | 3,867 |
5位 | 山口県 | 100.5 | 福岡県 | 3,524 |
2016年に発刊され話題になった「Life Shift 100年時代の人生戦略(東洋経済)」によると、2007年生まれの子供たちの約半分は107歳より長く生きると予想される、と書かれています。その年齢の子供は109万人ですので、単純に100歳以上人口は50万人になる予想されます。8万人で驚いている場合ではないですね。。。
私の娘が小学生ですので、「この子はひょっとして100歳まで生きるのか、、、先は長いな~」、と心の中で思っています。
私がこれまでに研究で出会った最高齢の女性は、102歳(介護度4)です。
入居されている有料老人ホームで、資生堂のいきいき美容教室が月1回×3か月開催されましたが、全てに参加されました。
普段は、スキンケアもメイクもしていませんが、教室ではマキアージュのキラキラしたファンデーションの容器が前に置かれると、自分から手を伸ばし、パフを手にファンデーションをつけていました。美への欲求は永遠です!女性の本能としか言いようがありません。
周囲のスタッフは驚いていましたが、きっとあと50年?くらいしたら、当たり前の光景なのかもしれません。
人生100年時代、化粧寿命も延びていることを願いたいです。