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2023年12月27日

発行元:(株)資生堂

研究・サプライネットワーク

資生堂みらい開発研究所 髙橋洋平研究員 第1回日本化粧品技術者会学術大会 最優秀ポスター発表賞を受賞

資生堂 みらい開発研究所 髙橋洋平研究員が、第1回日本化粧品技術者会(SCCJ)学術大会※1(2023/12/5-7)において、「原子間力顕微鏡を用いた角層の柔軟性評価」というテーマで発表し、最優秀ポスター発表賞を受賞しました。本賞は、化粧品関連分野の研究の一層の発展と活性化を目的とし、大会中で最も優れたポスター発表に対して贈られる賞で、本大会で発表された61演題のポスター発表の中から選ばれました。

※1 SCCJ:The Society of Cosmetic Chemists of Japan
化粧品および関連の科学技術の進歩に貢献すると共に、化粧品技術者・研究者同士の啓発と交流を図るための活動を行い、化粧品産業の発展に寄与することを目的とし設立された団体。2023年から、より高いレベルでの化粧品技術の向上をめざし、年1回の学術大会を開催している(2022年までは年2回の研究討論会を開催)。
https://www.sccj-ifscc.com/

受賞発表の概要

■「原子間力顕微鏡を用いた角層の柔軟性評価」
スキンケアによる肌の柔軟性は効果実感を表す指標のひとつです。肌の柔軟性の評価には、実際に手で肌に触れ感触を評価する官能評価や、機器により肌の硬さや柔らかさを計測する方法などが用いられています。今回私たちは原子間力顕微鏡を用いて、肌の最外層である角層の微小領域における柔軟性を数値化し、可視化しました。これにより、角層の細胞単位での柔軟性の分布を可視化し、保湿成分や化粧水、乳液などの化粧品による肌への効果を詳細に評価できるようになりました。本技術の活用により、個々の細胞における柔軟化メカニズムなどの知見を得て、さらなる効果を有する化粧品の開発を目指します。

剥離した角層の柔軟性の分布

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みらい開発研究所 髙橋洋平研究員

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※このリリースに記載されている内容は発表時点のものであり、最新の情報とは異なる場合がありますのでご留意ください。