2025年08月28日
発行元:(株)資生堂
研究・サプライネットワーク
サステナビリティ
資生堂、2025日本パッケージングコンテスト(第47回)で最高賞を受賞
~環境負荷低減に貢献する「LiquiForm®」を採用した「イプサ ME(エム・イー) n」が経済産業大臣賞を獲得~
資生堂は、公益社団法人 日本包装技術協会が開催する2025 日本パッケージングコンテスト(第47回)に出品し、当社製品が4作品で受賞しました。「ボトル製造」と「中味液充填」をワンステップで実現することで環境負荷を軽減する製造技術「LiquiForm®(リキフォーム)」をディスペンサーポンプ型容器に採用した『イプサ ME n 1~8 (医薬部外品)』が、本コンテストの最高賞であるジャパンスター賞の経済産業大臣賞を受賞しました。また、『アネッサ パーフェクトUV ブラッシュオンパウダー』、『イプサ ザ・タイムR アクア(医薬部外品)』が包装技術賞を、『SHISEIDO アルティミューン™ パワライジング セラム』が、包装部門賞を受賞しました。表彰式は、8月27日に、都内会場にて行われました。
当社は、R&D理念「DYNAMIC HARMONY」のもと、研究アプローチの1つである「Premium/Sustainability」では、製品の効果や上質なデザイン、感触などから得られる満足感と、人や社会、環境への尊重・共生を両立させる、サステナブルな価値創出を目指しており、この資生堂独自のアプローチが今回の受賞作品の開発にも活かされています。今後も、環境への負荷が最小限になる原材料調達や処方開発など、独自の技術開発や社外とのコラボレーションを通じて、循環型の社会に貢献していきます。

左から、包装技術賞:小林 大悟研究員、包装技術賞:松原 千枝研究員、ジャパンスター賞-経済産業大臣賞受賞:小橋 佳彦研究員、包装部門賞:鈴木 恵一郎研究員(代理)
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日本パッケージングコンテストとは
包装におけるデザインからロジスティクスに至るまでの、各年の包装の最高峰と優秀群を決定するもので、公益社団法人 日本包装技術協会が毎年開催しています。授賞内容は、最高賞であり多角的見地から本コンテストの目的に合致した作品に与えられるジャパンスター賞、優れたノウハウを生かし包装の機能を向上させた作品に与えられる包装技術賞、包装合理化・改善等に著しく貢献した作品に与えられる包装部門賞の3区分で構成されます。2025年の応募件数は329件で、ジャパンスター賞は13作品、包装技術賞35作品、包装部門賞63作品が選ばれました。
入賞作品には、優れた包装の証であるGPマークの使用が許可されます。また、10月3日(金)・4日(土)にイオンレイクタウン(埼玉県越谷市)で開催される「暮らしの包装商品展2025」にて、同展示会の特設コーナー「2025グッドパッケージング展」での展示が行われる予定です。さらに、年内開催予定の世界の包装コンテストであるワールドスターコンテストへの出品資格も与えられます。
受賞作品の概要
■ジャパンスター賞-経済産業大臣賞
・作品名:イプサ ME
・特長:「LiquiForm®(リキフォーム)」技術をディスペンサー容器に採用し、プラスチック使用量56%、温室効果ガス48%削減※1。中味品質を守りながら、環境配慮と化粧品ならではの容器の魅力や心地よい使用感に繋がるデザイン性、持ちやすさや使い勝手といった機能性を同時に実現するパッケージ。
※1 リニューアル前後でのレフィル容器単体のプラスチック量と温室効果ガス排出量を当社にて比較。容器単体での温室効果ガス排出量について、SuMPO EPD で第三者検証を実施済(ISO14025 に準拠)
■包装技術賞-包装アイデア賞
・作品名:アネッサ パーフェクトUV ブラッシュオンパウダー
・特長:持ち運びに便利なブラシ一体型のUVカットパウダー。ブラシパーツのみ取り外し、繰り返し洗浄が可能で、汚れを気にせずブラシを清潔に保つことができる。
■包装技術賞-テクニカル包装賞
・作品名:イプサ ザ・タイムR アクア
・特長:ボトル容器に、繰り返しリサイクルが可能となる、優れた成型性のあるケミカルリサイクルPET(約50%リサイクルPET使用)を採用するとともに、見た目の美しさを追求した新容器開発に成功
■包装部門賞-化粧品包装部門賞
・作品名:SHISEIDOアルティミューンパワライジングセラム
・特長:これまでのアイデンティティーは踏襲しながら、新たなコンセプト「ジャパニーズモダンリファインメント」を具現化し、ミニマリズムを取り入れ、プレステージ感とサステビリティの両立を実現。パーツ点数の削減やガラスはリサイクルガラスを15%以上使用し、重厚感を担保しながら20%軽量化に成功。レフィルは、通常のパッケージと比較してプラスチック廃棄物を93%削減。
※このリリースに記載されている内容は発表時点のものであり、最新の情報とは異なる場合がありますのでご留意ください。