資生堂の化粧療法ハカセのブログ

授業で学ぶ化粧療法

先月、昨年に引き続き、都内にある下記大学で未来の作業療法士を目指す学生さんたちに化粧療法の講義をしてきました。
東京都立大学 健康福祉学部 作業療法学科
https://www.tmu.ac.jp/academics/hs/sagyo.html (外部サイトへのリンク)
東京工科大学 医療保健学部 リハビリテーション学科
https://www.teu.ac.jp/gakubu/medical/ot/index.html (外部サイトへのリンク)

作業療法士(Occupational Therapist; OT)というリハビリ職の国家資格を持つ方は、国内に約10万人いらっしゃるそうです。
作業療法士は、「食事をする」「料理をする」「入浴する」「仕事をする」「余暇を楽しむ」といった日々の生活に必要な応用的動作・社会適応能力の回復を目指したリハビリで、社会復帰を目指して精神面のケアまで行うことがあるのが特徴です。
「化粧をする」という動作も日々の生活に必要な動作です。病気やけがで化粧をすることが難しい状態になったときに、どうしたら化粧動作ができるのかを考えてサポートしてくれるのが作業療法士です。

一般社団法人日本作業療法士協会のホームページに記載されている「作業療法の目標」に作業療法士の役割がよくわかる表現がありました。
https://www.jaot.or.jp/ot_job/ (外部サイトへのリンク)

その人なりの、その人らしい生活を「作業」を通じて作っていきます

化粧療法も、その人なりの、その人らしい生活を「化粧」を通じて作っていく、という点では共通しています。
その人なりの、その人らしい生活を実現することを英語で言うと、well-beingが近いのかなと思いました。

将来、授業を受けてくれた学生さんたちが就職した病院で、化粧療法を取り入れたリハビリテーションを実践してくれることを期待したいです。入院したらきれいになって退院できた、そんな病院が増えると平均寿命がもっとのびるのでは。。。。。

来月25日は、「作業療法の日」だそうです。1966年のこの日に作業療法士協会が設立されました。
リハビリ職のひとつとして、重要な役割を担う作業療法士をこれを機に是非知っていただきたいです。

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