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オーラルフレイルとは?

4月1日に、日本老年学会、日本老年歯科医学会、日本サルコペニア・フレイル学会の3学会合同でオーラルフレイルに関するステートメントが発表されました。日本口腔ケア学会認定口腔ケアアンバサダーの私としては、是非案内したい内容です。
https://www.gerodontology.jp/committee/002370.shtml (外部サイトへのリンク)

オーラルフレイルとは、口の軽微な衰えのことを言い、口の機能の健常な状態(いわゆる「健口」)と「口の機能の低下」との間にある状態です。
そう言われても、口の何がどうなったら「軽微な衰え」状態なのかピンとこないと思います。今回の発表では、オーラルフレイルかどうかを検査機器なしで、簡単にセルフチェックできる方法が紹介されましたので、「軽微な衰え」があるのかどうか、チェックしてみてください。

Oral frailty 5-item Checklist (OF-5)
質問 選択肢
該当 非該当
自身の歯は、何本ありますか?
(さし歯や金属をかぶせた歯は、自分の歯として数えます。インプラントは、自分の歯として数えません)
0~19本 20本以上
半年前と比べて固いものが食べにくくなりましたか? はい いいえ
お茶や汁物等でむせることがありますか? はい いいえ
口の渇きが気になりますか? はい いいえ
普通の会話で、言葉をはっきりと発音できないことがありますか? はい いいえ

5つの項目のうち、「該当」が2つ以上あるとオーラルフレイルです。
このOF-5を使って、1,206名(平均年齢74.7歳)を調査したところ、36.7%がオーラルフレイルに該当していたそうです(老年歯学38(4) 2024)。地域在住高齢者のおおよそ3人に1人がオーラルフレイルという結果です。
https://www.jpn-geriat-soc.or.jp/info/important_info/pdf/20240401_01_01.pdf (PDF。外部サイトへのリンク)

また、この調査で、オーラルフレイルは、「社会的孤立」を介して間接的に「身体的フレイル」に影響を与えていることも明らかになりました。身体的フレイルの先は、要介護状態です。
固いものが食べにくい、汁物でむせることが多い、活舌が悪くなるといったことが起こってくると、外で食事をしたり、誰かと一緒に食べたりすることを躊躇してしまい、結果的に外に出なくなったり、人に会わなくなったりするということです。

オーラルフレイル予防と化粧にはどんな関係があるのか?気になる方は、本サイトの「口腔」をチェックしてみてください。
さらに詳しく知りたい人は、拙著をお読みください。きれいになりながらオーラルフレイル予防をしてみてはいかがでしょうか?この本を出版しているクインテッセンス出版さんは、歯科専門の出版社です。なので、実は、この本は美容本ではなくて、歯科系の医学専門書なんです。専門書とは言え、わかりやすく解説しているのでご安心を。

クインテッセンス出版

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