資生堂の化粧療法ハカセのブログ
「最も高齢化が進む日本」と言えなくなるのはいつ?
昨今、K-POPをはじめ、韓流ドラマ、韓国コスメなど日本をはじめ世界で韓国カルチャーが大人気です。
韓国の若者文化が世界を席巻して、若者が多い印象の韓国ですが、今後、高齢化がかなりのスピードで加速し、世界でもトップクラスの高齢大国になることを存じでしょうか?
国連の報告によると2044年には、韓国の高齢化率(36.7%)に達し、日本のそれ(36.5%)を抜くとのことです。日本は、約20年後に首位陥落のようです。
https://www8.cao.go.jp/kourei/whitepaper/w-2022/html/zenbun/s1_1_2.html (外部サイトへのリンク)
下表をみれば、韓国の高齢化スピードがいかに速いかが、おわかりいただけるかと思います。
日本と韓国の比較
高齢化率 | 高齢化社会 Aging Society 7% |
7%→14%に 要した期間 |
高齢社会 Aged Society 14% |
14%→21%に 要した期間 |
超高齢社会 Super-aged Society 21% |
---|---|---|---|---|---|
日本 | 1970年 | 24年 | 1994年 | 13年 | 2007年 |
韓国 | 2000年 | 18年 | 2018年 | 9年 | 2027年 |
日本が高齢化社会に突入した1970年の韓国の高齢化率は、3.1%でした。韓国はそこから遅れること30年後の2000年に7%に達しています。驚くべきことは、その後の高齢化のスピードが、韓国はとてつもなく速いのです。
その要因として出生率が挙げられます。韓国の合計特殊出生率は、2022年で0.78(暫定値)と、7年連続で過去最低を記録し、OECD諸国の中で1を下回っているのは韓国だけです。日本も1.33(先月26日国立社会保障・人口問題研究所発表)と低い数値で出生率の維持向上が社会的な課題ですが、より韓国は深刻です。今後、少子高齢化が加速することが明らかです。
さて、ここでコロナ前の10年間の日韓の国内化粧品市場規模を比較してみましょう。
下表のように、日本は伸びでいませんが、韓国は10年間で約2倍に成長しています。こちらのスピードも速い!
2009年 | 2019年 | |
---|---|---|
日本 | 368 | 350 |
韓国 | 63 | 122 |
韓国で化粧をしている主な年齢層が生産年齢人口(15~64歳)であれば、今後少子高齢化によって韓国の国内化粧品市場規模は急速に縮小するのでは、、、
高齢になっても化粧を続けてもらうためにも、化粧療法の出番?備えておきたいと思います!
最後に、素朴な疑問として、国の高齢化を語るとき、なぜ7%が基準なのでしょうか?
平成16年度版高齢社会白書(内閣府)にこんな記載がありました。
「高齢化社会」という用語は、1956(昭和31)年の国連の報告書において、当時の欧米先進国の水準を基にしながら、仮に、7%以上を「高齢化した(aged)」人口と呼んだことに由来するのではないかとされているが、必ずしも定かではない。
https://www8.cao.go.jp/kourei/whitepaper/w-2004/zenbun/html/GC000001.html (外部サイトへのリンク)
意外にあいまいな理由です。。。