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化粧療法研究室ハカセのブログ

画面越しの化粧のちからは届くのか?

早いもので、2021年もあとわずかです。
当社では、長年、高齢者、視覚障がい者、がんサバイバーに向けて、化粧のちからをお伝えするセミナー活動を続けてきました。

その活動は、リアルの場に複数人が集まり、face to faceが当たり前でしたが、昨年は、新型コロナウイルス感染拡大に伴い、その活動を中止せざるを得ませんでした。

しかし、今年は、対象者に応じて3つのパターンのオンラインセミナーを開催しました
画面を通して、本当に「化粧のちから」は伝わるのか?との疑問への挑戦でもあります。

地域在住高齢者に対するオンライン対応

千葉県白子町役場と連携して、感染対策をしっかり取りながら、現地会場と弊社オフィス(東京)をオンラインでつなぎ、美容教室を開催(5~7月、9~11月)。1開催5名が参加し、約60~70分間ハンドケア、スキンケア、メイクアップなどを楽しんでいただきました。

3か月間の効果検証の結果、参加者全員に心理的効果が確認されましたので、結果を11月に開催された「第2回国際化粧療法医学会2021」で発表させていただきました。
演題:コロナ禍における地域高齢者への化粧ケアが自己効力感に及ぼす影響 -リモートでの美容教室の探索的検証-

<オンラインならではのメリット>

  • 講師が目の前にいないので、気分的に楽(参加者談)
  • 遠隔地でも、通信環境が整えば開催が可能に(弊社側)

視覚障がいのある方々に対するオンライン対応

今年2月に事前検証を経て、6月にオンラインセミナーを開催。3名それぞれが自宅から参加していただき、画面上で一緒に、リフトアップに効果的なフェイスエクササイズと化粧水・乳液のスキンケアを楽しんでいただきました。
https://www.jiji.com/jc/article?k=2021022200908&g=eco (外部サイトへのリンク)
https://www.syogyo.jp/news/2021/07/post_031208 (外部サイトへのリンク)

参加者の声

  • とてもわかりやすく教えていただきよかったです。普段よりもスキンケアがしっかりできたので肌がしっとりして、丁寧につけた方がいいというのもわかりました。

<オンラインならではのメリット>

  • 会場に行くまでの転倒などのリスクが無くなります。

がんサバイバーに対するオンライン対応

昨年に引き続き、8月に「Lavender Ring Makeup & Photo With Smiles」をオンライン個別レッスン開催し、57名の方に参加いただきました(詳細はこちら)。治療の副作用による外見上のお悩み(眉の脱毛・肌のくすみなど)に対するメイクアップ方法などをオンラインでわかりやすくマンツーマンレッスンでお伝えしました。
https://www.japancancerforum.jp/lavender_ring (外部サイトへのリンク)

参加者の声

  • メイクは外見だけではなく、心も変化させてくれることを実感しました。生まれて初めてのメイクレッスンは楽しく、テンションが上がりました!
  • 脱毛してからコロナ禍もありますが、ウィッグの見た目が気になってコスメカウンターからも足が遠のきがちだったけれど、同じようなワクワク感を味わうこともできました。

<オンラインならではのメリット>

  • 当日の急な体調変化の可能性もありますので、自宅からの参加は安心につながります。また、自宅は究極の個室です。

画面を通じても「化粧のちから」がしっかり届くことをお分かりいただけたかと思います。
「こんな時だからこそ、こういった活動が必要」、という心強いお声を参加者や関係者からいただきました。

リアルとオンラインそれぞれにメリットがあることがわかりました。どちらがよいということではなく、2つの選択肢が用意できたことが大きな一歩です。状況に応じて最適なセミナーが開催できるようになったことで、より多くの人に「化粧のちから」を届けることができるようになりました。コロナから得た学びです。

白子町の美容教室終了後、ばっちりメイクのAさんが一言。
「あ~、お出掛けしたいわ~」

さて、来年はどんな年になるのでしょうか?
きっと、自由にお出かけできる日が来るはずです。

一年間、ありがとうございました。
少し早いですが、年末年始の感染対策をしっかりした上で、よいお年をお迎えください。

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