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化粧療法研究室ハカセのブログ

国際高齢者デーを知っていますか?

毎年、敬老の日に最新の高齢者数が発表されます。
公開データによりますと、日本の高齢者数は3,640万人(うち、女性は2,057万人)、高齢化率は29.1%で、どちらも過去最高でした。
詳細はこちら
http://www.stat.go.jp/data/topics/pdf/topics129.pdf (外部サイトへのリンク)
推計では、2065年高齢化率38.4%と発表されています。まだまだ高齢化は進みます。

さて、日本では、9月第3月曜日が敬老の日ですが、アメリカは9月の第2日曜日「National Grandparents' Day(祖父母の日)」、中国では、旧暦で9月9日「重陽節」が敬老の日になります。
そして、国連が制定した敬老の日もあります。

10月1日:「国際高齢者デー(International Day of Older Persons)」

社会に対する高齢者の貢献についての認識拡大と、人口高齢化への注目を喚起することが狙いで、1991年に制定されました。毎年、国連事務総長がメッセージを発信しています。
https://www.unic.or.jp/news_press/messages_speeches/sg/42881/ (外部サイトへのリンク)

こういった時期に、身近な高齢の方のことや自分の高齢期の生活について考えてみてはいかがでしょうか。

自分が高齢者になったとき、どんな生活がしたいかと、想像してみると、、、、
やはり、「生きがい」を持って生活していきたいと思います。
今年、内閣府から5年毎に実施している「第9回高齢者の生活と意識に関する国際比較調査」結果が発表され、その中に「生きがい(喜びや楽しみ)」を感じているかどうかについての結果が掲載されていました(対象:日本、アメリカ、ドイツ、スウェーデンの男女60歳以上1000~1500人)
https://www8.cao.go.jp/kourei/ishiki/r02/zentai/pdf/1.pdf (外部サイトへのリンク)

報告書をもとに筆者作成

アメリカやスウェーデンは80%以上が、生きがいを感じていますが、日本は68%、ドイツは55%でした。
さらに、「生きがいを感じる時(17項目を複数選択する形式)」の結果も掲載されていました。
1位の項目は、こちら。

報告書をもとに筆者作成

国名 回答者数 項目 割合
日本 1,367 子どもや孫など家族との団らんの時 55.3%
アメリカ 1,006 他人から感謝された時 81.9%
ドイツ 1,043 子どもや孫など家族との団らんの時 70.2%
スウェーデン 1,528 子どもや孫など家族との団らんの時 78.1%

他国は、1位の項目に70%以上の人が選択しているのに、日本は約半数。
ちなみに、「わからない」という回答は日本2.6%でトップでした(他国は1.3~1.6%)。
また、回答者の40%以上が選択した項目の数は、日本5個、アメリカ14個、ドイツ7個、スウェーデン8個と、日本が最も少ない結果でした。
これらの結果から、日本は他国に比べると、高齢者にとってやや?「生きがい」を感じにくい国のような気がします。私が高齢者になる前に、だれもが「生きがい」を感じることのできる社会になってほしいものです。

実は、「生きがいを感じる時」の選択肢17項目の中に「おしゃれをする時」という項目がありました
各国の回答女性の結果です。

報告書をもとに筆者作成

国名 回答者数 17項目中の順位 割合
日本 716 8位 26.8%
アメリカ 581 10位 54.2%
ドイツ 574 8位 36.2%
スウェーデン 766 11位 33.9%

日本は、4か国の中で最も割合が低い結果。つまり、他国に比べておしゃれをするときに、喜びや楽しみを感じている人が少ないということです。アメリカは、順位は低いですが、半数以上が選択していました。
5年後の調査で、「おしゃれをしているとき」、楽しいと感じる日本人が増えるように、化粧療法を通じて、いつまでも化粧を楽しめる社会の実現を目指します!

5年後の調査結果が発表されたときには、ブログで紹介します! 多分。。。

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