資生堂の化粧療法ハカセのブログ
化粧療法文献のご案内
昨年から今年の春まで執筆していた原稿がようやく日の目を見るときがきました。怒涛の締め切りからやっと解放されました。今回は、5本案内させていただきます。
化粧療法に興味のある方は、是非お取り寄せしていただき、ご自宅で読んでみてください。
① リハビリナースVol.13 (1) 2020年1月号(メディカ出版)
対象:回復期リハビリテーション病棟看護師
発刊時期:2020年1月
該当箇所:連載企画[New]サイエンス化粧ケア[1]P64-69
タイトル:医療現場で「粧う」ことの意義 -リハビリとしての化粧ケア
https://www.medica.co.jp/catalog/m/7548?e_flg=0 (外部サイトへのリンク)
以前、化粧療法研究でお世話になった先生が企画(6回シリーズ)され、第1回目を執筆させていただきました。回復期リハビリテーション病棟の看護師さん向けの雑誌ですので、リハビリテーションという視点で化粧療法の紹介をしています。リハビリしたらキレイになった、そんな病院が増えることを願っています。
② 長寿科学研究業績集「高齢者の食事と栄養、口腔ケア」(公益財団法人長寿科学振興財団)
発刊時期:2020年3月
対象:医療従事者
該当箇所:第5章 各論3 「口腔ケア」(P9-15)
タイトル:高齢者のQOL向上を目指す化粧・整容療法 ~化粧・整容と口腔ケアの接点~
全文下記よりダウンロードができます
https://www.tyojyu.or.jp/kankoubutsu/gyoseki/pdf/h31-5-3-4.pdf (PDF。外部サイトへのリンク)
共同研究をしていた先生とのご縁で執筆させていただきました。長寿科学の普及啓発を目的として、年1回医療従事者向けに刊行されている書籍です。
臨床の歯科医師が執筆されている中で、ただ一人の民間企業人執筆者でしたが、ある意味目立つので、少しでも化粧療法が歯科医療に広まればと思っております。
③ 装いの心理学――整え飾るこころと行動 鈴木公啓 編著(北大路書房)
発刊時期:2020年4月
対象:心理学研究者、装いに関連する職種
該当箇所:13章「化粧療法」(P184~P195)
タイトル:化粧療法
https://www.hanmoto.com/bd/isbn/9784762831034 (外部サイトへのリンク)
書店やアマゾンで好評発売中
https://www.amazon.co.jp/dp/4762831034 (外部サイトへのリンク)
医療や介護の現場で求められる化粧について解説しています。また資生堂が、長年、高齢者、がん患者、やけどや傷痕など深い肌悩みを持つ方、視覚障がい者に対して行ってきた活動も紹介しています。
④ フレグランスジャーナル4月号 P10~P15 2020年4月(フレグランスジャーナル社)
発刊時期:2020年4月
対象:化粧・美容業界の研究者・技術者
タイトル:高齢者に対する化粧療法が口腔機能や食事動作に及ぼす影響
https://www.fragrance-j.co.jp/book/b507689.html (外部サイトへのリンク)
化粧と食事?何の関係もなさそうな2つの行為ですが、なにかと共通点があります。本稿では、化粧療法による機能向上に関する基礎科学研究結果、次に化粧療法による介護の現場での起こるアウトカム研究結果、そして最後に介護予防として口腔ケアに化粧療法を取り入れ、活動している地域の歯科医院の事例を紹介しています。研究成果が単なるデータだけでとどまるのではなく、その成果がどのように高齢者の生活がかわり、そして地域のシステムの中で活かされているのか、全て盛り込みました。ある意味、私が理想とする研究の在り方を執筆させていただきました。
⑤ 日本歯科医師会雑誌 Vol.73 (1) 2020年4月号(日本歯科医師会)
発刊時期:2020年4月
対象:歯科医師
該当箇所:第209回「内の目 外の目」(P14,15)
タイトル:粧うから口腔ケアを考える ~高齢者に対する新たなアプローチ~
https://www.jda.or.jp/jda/magazine/ (外部サイトへのリンク)
約65,000名の日本全国の歯科医師会の全会員を対象に毎月配布されている雑誌。2年前に女性歯科医師会で講演をさせていただいたご縁で執筆させていただきました。
弊社が歯科従事者と連携して化粧療法を展開する理由を紹介しています。かかりつけの歯科医院に行かれた際は、治療の合間に歯科スタッフと話題にしてみてください。
このように、リハ職、医療従事者、歯科医師、心理学者、化粧品研究者、とあらゆる領域の職種で化粧療法が注目されています。今後も情報発信させていただきました。
現在、新型コロナウイルスの影響で医療従事者のみなさまは、大変過酷な状況の中でお仕事をされています。まずは、一人一人が外出を控え、感染拡大につながらない行動をとりましょう。