資生堂の化粧療法ハカセのブログ

化粧療法書籍発刊!! 表紙に込めた思い

9/10にクインテッセンス出版から化粧療法の書籍を出版させていただきました。
概要はこちら

私がここ数年注力してきた歯科領域と化粧療法の関係を中心に、これまでに得られた研究知見などをまとめました。介護医療従事者だけでなく、高齢者と接することがある人であれば、ご参考になると思います。

今回、表紙であえて強調しました「粧う」という言葉を普段から目にしたり、使ったりすることはほとんどないと思います。
「よそおう」と読みます。

おそらく、パソコンで変換すると、「装う」がでてきます。どちらも身なりや外観を整えるという同じ意味ですが、化粧を含めた全身の装い、つまり服装などの意味が入っている気がしますので、あえて私は化粧療法の話をするときは、「粧う」という言葉を使っています。
マイナーな「粧う」ですが、俳句の秋の季語に「山粧う(紅葉や黄葉で美しく彩られた山の様子を表す)」という言葉があります。れっきとした大和言葉です。大切に使いたいと思います。みなさんも、是非。

また、世の中的に、お馴染みの「化粧」という言葉は、「化ける」と文字に抵抗を感じてしまいます。
「装う」や「化粧」にはない「粧う」の微妙なニュアンスが好きです。

拙著を通じて、「粧う」という言葉や化粧療法が世の中に広まってくれることを期待しています。

最後にもうひとつ、表紙について。

昨今、人生100年時代と言われています。「粧う」ことで100歳まで元気できれいに長生きできれば、きっと明るい社会になると思います。
そんな思いを表紙に。
この表紙のどこかに「100」という数字が隠されています。
是非、手に取って探してみてください。

入手方法

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