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2024年01月19日

発行元:(株)資生堂

研究・サプライネットワーク

資生堂、ラスベガスで開催された「CES 2024」に初出展

~「Beauty AR Navigation」や鼻の骨格から未来の肌悩みを予測するツールを世界で初披露~

資生堂は、2024年1月9日から1月12日にアメリカ・ラスべガスで開催された世界最大級のデジタル技術の見本市「CES2024」※1に初出展しました。本出展では2024年1月9日に発表した、適切なスキンケア美容法の実践をサポートするアプリ「Beauty AR Navigation」と※2、2023年11月に発表した、顔画像から将来の肌悩みを予測できるツール※3の体験を展示しました。ブースには会期4日間で延べ700名を超える来場者を迎え、サイエンスとテクノロジーを掛け合わせて人々の多様な美をインクルーシブにサポートし、パーソナルビューティーを享受できる社会の実現を加速させる先進のビューティーテクノロジー体験を提供しました。
今回の出展で得られたグローバルのフィードバックを、サイエンスとテクノロジーの実装に向けたソリューション開発や生活者への展開に活かしていきます。
※1 CES 2024: https://www.ces.tech/about-ces.aspx
※2 資生堂、適切なスキンケア美容法の実践をサポートする デジタルアプリケーションを開発(2024年)
https://corp.shiseido.com/jp/news/detail.html?n=00000000003748
※3 資生堂、顔画像から将来の肌悩みを予測できるツールを開発(2023年)
https://corp.shiseido.com/jp/news/detail.html?n=00000000003728

出展内容

①適切なスキンケア美容法の実践をサポートするアプリ「Beauty AR Navigation」
AR技術で適切な美容動作へナビゲーション
「Beauty AR Navigation」は、スマートフォンやタブレット端末などを用いて画面にご自身の顔を投影し、AR技術※4を用いて肌のマッサージ方法などを習得するアプリです。
例えば、美容効果を高めるマッサージ手順を、現在は店頭でレクチャー指導していますが、これをスマートフォンなどで心地よくナビゲートします。ナビゲーションシステムで実際のマッサージ方法を体験したお客さまからは「このようなカッティングエッジ(最新鋭)のテクノロジーを資生堂が開発していることに驚いた」、「ゲーム感覚で楽しく、それがサイエンス知見に基づいているのが面白い」といった驚きの声があがりました。
このアプリの背景には、資生堂が、150年を超える歴史の中で培ってきた美容法や感性科学領域の知見とAIを用いた微細な手の動きを検出する動作認識技術を活用しています。資生堂は化粧品・モノだけでなく、こうした美容法など「コト体験」のニーズを掘り起こしていきたいと考えています。
※4 AR技術:拡張現実技術。CGなどで作るデジタル情報を重ね合わせるなどして現実を拡張する技術のこと。

②鼻の骨格から、“未来の肌悩み”を予測するツール
一般的なスマートフォンから、顔(鼻の骨格など)の画像を分析することで、将来的に表れやすい、しわやたるみなどの肌悩みと肌内部の状態を予測できるツールの体験を提供しました。これらは肌悩みが現れる前に予防ケアを提案できるとともに、適したマッサージ法や身体の内側からのケアなど、よりパーソナライズされたサービスです。
実際に分析を体験したお客さまからは「とても手軽に素早く診断ができることだけではなく、とても役にたつソリューションを教えてもらえることに驚きました」といった声や、性別問わず「この結果を肌や生活に活用したい」という声があがりました。
これまでも資生堂は、肌の表面上を分析する肌測定・アドバイスアプリや、生まれ持つ特性を知るDNA診断などを開発してきましたが、今回は、生まれ持つ特性のうち発現可能性の高い特性から肌の“未来”を予測することがポイントです。2024年2月以降、当社事業で測定ツールとして活用していく予定です。

体験者アンケート結果

体験者に10点満点で「驚きや感動体験があったか」「自分自身や自分の美容法に対し新たな発見があったか」についてアンケート評価を行ったところ、いずれの設問に対しても回答者の約9割が8点以上の高評価を付けました。

今後の展望

今後、これらの技術を当社のビジネスへ早期に応用し、生活者に届けます。加えて、CES2024出展で得られたグローバルでのフィードバックを、体内、こころ、時間という3つの見えないものを可視化していく研究展開に活かしていきます。また、強みのサイエンスとテクノロジーを掛け合わせたデジタル技術について、今後その開発と社会実装を加速してお客さまへの体験価値を高め、当社の2030年のビジョン「Personal Beauty Wellness Company」を加速させていきます。


〈参考情報〉
R&D 理念「DYNAMIC HARMONY」とは:
・資生堂、独自の R&D 理念「DYNAMIC HARMONY」を制定(2021 年)
https://corp.shiseido.com/jp/news/detail.html?n=00000000003252
・「DYNAMIC HARMONY」特設ページ
https://corp.shiseido.com/jp/rd/dynamicharmony

CES2024 初出展を担当した研究員: 左から辻研究員、齋藤研究員、荒川グループマネージャー、加冶屋センター長、 酒井マネージャー、荒井研究員、中西グループマネージャー

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※このリリースに記載されている内容は発表時点のものであり、最新の情報とは異なる場合がありますのでご留意ください。