2022年11月11日
発行元:(株)資生堂
サステナビリティ
資生堂初のサステナビリティ・リンク・ボンド発行
資生堂は、サステナビリティ・リンク・ボンド※1(以下「本社債」)を発行する予定であり、本日11月11日に、本社債発行に向けた訂正発行登録書を関東財務局長に提出しました。
※1 サステナビリティ・リンク・ボンドとは、事前に設定した将来的なサステナビリティ目標の達成状況に応じて、財務的・構造的な特徴が変化する可能性のある債券です。
本社債発行の目的および背景
当社は、企業使命である「BEAUTY INNOVATIONS FOR A BETTER WORLD(美の力でよりよい世界を)」のもと、2030年に向けて「美の力を通じて“人々が幸福を実感できる”サステナブルな社会の実現」を目指し、ブランドや各地域事業、コーポレート機能・組織で連携し、事業活動を通じてサステナビリティアクションを加速しています。
本社債は、環境・社会領域の重要課題の解決に向けた当社のコミットメントを示すものとなっており、環境領域の戦略アクションの一つである「地球環境の負荷軽減」および、社会領域の戦略アクションの一つである「ジェンダー平等」の実行に向けて重要な評価指標(以下、KPI)とサステナビリティ・パフォーマンス・ターゲット(以下、SPTs)を設定しています。当社はこれからもサステナブルな取り組みを一層推進していきます。
本社債の概要
■発行年限:5年(予定)
■発行額:200億円(予定)
■発行時期:2022年12月(予定)
■KPI
KPI1:CO2排出量(Scope1+Scope2)
KPI2:女性管理職比率※2
■SPTs
SPT1:2026年までにカーボンニュートラル※3
SPT2:2026年1月1日までに国内女性管理職比率40%※4
■債券の特性:SPTsの達成状況により、本社債の債券特性が変動します。
いずれのSPTsも未達成の場合、本社債の償還までに、社債発行額の0.1%相当額を、環境保全活動、女性活躍推進、ジェンダー平等を目的とする公益社団法人/公益財団法人/国際機関等に対して寄付します。寄付先については各SPTの判定日以降に必要な決議を経て決定します。なお、SPTsのいずれかが未達成の場合は、社債発行額の0.05%相当額を寄付します。
■Structuring Agent※5:大和証券株式会社、みずほ証券株式会社
■主幹事:大和証券株式会社、みずほ証券株式会社、野村證券株式会社
※2 国内資生堂グループ
※3 排出権購入含む
※4 対象範囲:国内資生堂グループ
※5 Structuring Agentとは、フレームワークの策定や第三者評価取得に関する助言等を通じて、サステナビリティ・リンク・ボンドの発行支援を行う者を指します
サステナビリティ・リンク・ボンドフレームワークの策定および第三者意見の取得
本社債発行にあたり、(1)KPIの選定、(2)SPTsの設定、(3)債券の特性、(4)レポーティング、(5)検証の5つの要素について記載したサステナビリティ・リンク・ボンドフレームワーク(以下、「本フレームワーク」)を策定するとともに、本フレームワークについて、第三者機関である株式会社日本格付研究所(JCR)より、国際資本市場協会(ICMA)の「サステナビリティ・リンク・ボンド原則2020」および環境省の「サステナビリティ・リンク・ボンドガイドライン(2022年版)」に適合している旨の第三者意見を取得しています。
※このリリースに記載されている内容は発表時点のものであり、最新の情報とは異なる場合がありますのでご留意ください。