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2021年09月22日

発行元:(株)資生堂

研究・サプライネットワーク

資生堂 みらい開発研究所 岡崎龍太研究員 日本感性工学会大会優秀発表賞を受賞

株式会社資生堂 みらい開発研究所の岡崎龍太(おかざき りゅうた)研究員は、オンラインで開催された第23回日本感性工学会大会※1 (2021/9/2-4)において、「好みのテクスチャーのスキンケア製品と適切な塗布方法が気持ちへ及ぼす影響(第2報)」というテーマで発表し、「優秀発表賞」を受賞しました。本賞は、研究の今後に期待できる若手研究者を表彰する賞で、研究発表要旨の書き方、研究の目標設定、発表方法や質疑が優れている点が評価されたものです。当社は今後も感性・心理研究を深め、製品の効果・効能の追究だけでなく、お客さまの心と肌に響いて満足いただける新たな価値の開発を行い、当社の企業ミッションである「BEAUTY INNOVATIONS FOR A BETTER WORLD(ビューティーイノベーションでよりよい世界を)」の実現に向け、世界中のお客さまへ美のイノベーションを届けます。
※1 1998年に設立された学会で、従来の人文科学・社会科学・自然科学と言った枠にとらわれず、幅広い学問領域を融合して、人間の根源的な能力としての感性を中心にした「感性工学」という新しい科学技術の創成に挑戦している。 https://www.jske.org/

受賞テーマ

■「好みのテクスチャーのスキンケア製品と適切な塗布方法が気持ちへ及ぼす影響(第2報)」
本研究では、お客さまの好みに合ったテクスチャーのスキンケア製品を、納得感をもって選択し、丁寧にお手入れすることによって、肌状態や実効感、気持ちの変化にどのような影響を与えるか検証を行いました。実験参加者(被験者)は、最初の1週間は、普段使用している化粧水と乳液を普段通りの方法で使用し、次の1週間は好みのテクスチャーの化粧水と乳液を選択し、方向・圧・速度を意識した丁寧なお手入れ方法で使用しました。最初の1週間と次の1週間について、被験者の主観に基づく肌状態や気持ちの変化をアンケートで取得するとともに、機器を用いて肌状態を測定しました。
その結果、好みのテクスチャーの化粧水と乳液を丁寧に使用した場合では、肌表面の柔軟性が改善するとともに、被験者の主観的な実効感や気持ちがポジティブに変化することが示唆されました。このことから、化粧水・乳液がもたらす見た目や肌触りの効果に加え、お客さまの好みにあったテクスチャーの製品を納得感をもって選択し、それらを用いて丁寧なお手入れをすることもスキンケア体験の向上に寄与することが期待されます。今後はさらなる検証を重ね、化粧水や乳液のテクスチャーやお手入れ方法がもたらす感性・心理的な価値を開発していきます。

みらい開発研究所 岡崎龍太研究員

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1週間目と2週間目の化粧に関する感情意識尺度の比較結果

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【関連のニュースリリース】
肌に心地よく触れ、笑顔に導くスキンケア(2020年)
https://corp.shiseido.com/jp/newsimg/2907_h7b92_jp.pdf

※このリリースに記載されている内容は発表時点のものであり、最新の情報とは異なる場合がありますのでご留意ください。