資生堂の化粧療法ハカセのブログ

講演に行ってきました ~長野編~

いろんなところで講演をしておりますが、先週、長野県で「超高齢社会と化粧療法」について講演をしてきました
実は、個人的に講演をしたい県のひとつでした。

なぜなら、長野は全国屈指の長寿県だからです。
長野県は、平均寿命が女性全国1位(87.675歳)、男性第2位(81.75歳)です。

2019年時点での最新データは、2017年12月に厚生労働省から発表された「平成27年都道府県別生命表の概況」 (PDF。外部サイトへのリンク)になります。ご参考まで。

なぜ、長野県は長寿なのでしょうか?

よく知られている理由は、65歳以上男女の有職率1位、野菜の摂取量1位ということですが、長野県ならではの理由として注目されているのは、「保健補導員制度」の存在です。
1945年須坂市からはじまった活動で、保健師の活動を地元の女性(主婦)がお手伝いする取り組み。補導員は女性で1期2年、月1回の学習会に参加し、生活習慣病予防やがんの早期発見の重要性など健康に関する様々な一般知識、健康体操などを学び、高齢者施設や地域のボランティア活動など実践を経験していきます。
詳細は、長野県の健康づくり県民運動「信州ACEプロジェクト」 (外部サイトへのリンク)のウェブサイトをご覧ください。

おそらく、内容はもちろんですが、なにより地域住民同士が交流する場となっていることや、この活動を通じて補導員がやりがい・生きがいを持って取り組んでいることが長寿に影響しているのでしょう。

この取り組みは長野県下に広がり、現在約1万人が活動し、統計が残る1975年以降だけでも延べ約25万人。実際に、私の講演を聴講されていた男性数名の奥様が保健補導員をされていました。

なんと、発祥の地、須坂市の介護保険の介護認定率は13.6%(平成27年9月末)と、長野県内19市で一番低くなっています(全国平均は17.6%)。

しかし、今、注目の重要視されている健康寿命はというと、長野県は女性27位、男性21位で、平均寿命との差は女性約13年、男性約9年あります。これは長野県に限らず、下図のように日本全国でこのくらいのギャップがあり、健康寿命の延伸が国家の喫緊の課題となっています。

全国の平均寿命と健康寿命の差

健康長寿に対する取り組みは、いろいろありますが、化粧療法もその一つと考えています。
今後も化粧療法が健康寿命の延伸のお役に立てる可能性を秘めていることを伝えていきたいと思います。

来月は、講演で大分、栃木、奈良、兵庫に行ってきま~す。

余談ですが、ランチにここのお店を選んだのは言うまでもありません。
納豆ネバネバ丼を食べて、少し寿命が延びたかな??

長野県 長寿食堂

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