資生堂の化粧療法ハカセのブログ
アジアに広がる?化粧療法の輪
先月、香港を拠点に活動する「The Hong Kong Council of Social Service」という団体が、日本における高齢者に対する取り組みを視察しに来日されました。
その活動の一環で、来日された介護スタッフを対象に資生堂化粧療法の紹介をする機会がありました。
講演後には、
「化粧療法を広めるにあたっての障壁は何?その対策は?」
「どういう化粧品がよいか?」
「男性は?」
「実践する場合、何が重要?」
などたくさんの質問が出て、あっという間の2時間でした。
香港の高齢事情をきいてみましたが、日本と同様に施設で生活している高齢女性は、ほとんど化粧をしていないとのことでした。
非常に参考になり、日々の取り組みの中に取り入れたいとコメントを頂きました。
下表は、香港と日本の高齢化に関するデータです。実は、香港は男女とも長寿世界一なのです。ちなみに日本は過去に女性の平均寿命が世界一でしたが2017年に首位を陥落しています。
(国・地域) | 香港 | 日本 | |
---|---|---|---|
高齢化率 | 16.3% (世界35位) |
27.05% (世界1位) |
|
平均寿命 | 女性 | 87.66歳(世界1位) | 87.26歳(世界第2位) |
男性 | 81.70歳(世界1位) | 81.09歳(世界第3位) |
弊社では定期的に国内の支社で化粧療法スキルを学ぶ「ADL向上のための整容講座」を開催しています。多くはないですが、中国にお住いの方が来日され受講されることもあります。
また、昨年から台湾資生堂でも講座がスタートしました。
今後、アジアの高齢化が加速します。
化粧療法を通じて、国内だけでなく、アジアそして世界が抱える高齢化という社会の課題を解決する活動を今後も続けていきます。