人やカルチャー面から見た強みと課題
私は、2023年10月の入社、CPO就任以降、社員との対話や各種調査結果の分析などを通じ、資生堂の人やカルチャー面における強みと課題を考察してきました。
最初に感じたことは、働きやすい風土があり、資生堂のブランドイメージを大切にし誇りを持っている人たちが多く、各種指標が示すようにジェンダーやキャリアの面でのダイバーシティが進んでいるということです。また、創業以来の想いを150年以上にわたって受け継ぎながらも、社員が価値創造の源泉であるという「PEOPLE FIRST」の思想に基づき社員への積極的な投資を続け、人事施策を確実に進化させ続けることでグローバル企業としての基盤を確実に整えてきている点には感銘を受けました。一方、一人ひとりの「将来に向けてどんどん変革していこう」という強いエネルギーがもっとあってよいのではないかと考えます。そして、一流のグローバル企業として飛躍していこうという強固な意志とエネルギーに溢れた組織・文化にしていくための人財戦略を、構築していく必要があると感じています。