2025年07月07日
発行元:(株)資生堂
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資生堂、アジア化粧品技術者会マニラ大会2025にて 口頭発表部門1等賞受賞
2025年6月にフィリピンで開催された第17回アジア化粧品技術者会(ASCS※1)マニラ大会2025にて、
資生堂みらい開発研究所 飛田亮三研究員が「M1/M2マクロファージバランス制御を介したコラーゲンホメオスタシスと健やかな肌を維持する新規アプローチ」というテーマで発表し、口頭発表部門で 「1等賞」を受賞しました。 本賞は、化粧品関連分野の研究の一層の発展と活性化を目的とし、大会中で最も優れた口頭発表に対して贈られる賞です。
また、本大会の基調講演スピーカーとして、前回大会に続き資生堂みらい開発研究所 江連智暢フェローが登壇し、「アンチエイジングスキンケアの新たな展望」に関する講演を行いました。
※1 ASCS:Asian Societies of Cosmetic Scientists :
アジア地域における化粧品技術の向上と化粧品産業の一層の発展を図り、技術と文化の積極的な交流を通じて相互連携を深めることを目的として設立された団体。2 年に 1 度開催される国際学術大会では、アジア各国から数多くの最新の研究成果が発表され、活発な討論が行われています。
受賞発表の概要
コラーゲンは肌の弾力とハリを保つ重要な役割を果たしますが、加齢や紫外線の影響で進行する光老化でその量と質が年々低下してしまいます。従来のコラーゲン研究の多くは、その主産生細胞である線維芽細胞に焦点を当てたものでしたが、真皮を構成する他の細胞やそれらと線維芽細胞との相互作用は未解明な点が多くありました。資生堂は、以前より免疫細胞「マクロファージ」に着目した研究を進めてきましたが、今回M1/M2マクロファージが「産生」「育成」「分解」「消化」という一連のコラーゲンホメオスタシスに影響を与え、コラーゲンの量と質の制御に寄与していることを明らかにしました。またこの知見に基づき、M1/M2マクロファージバランスを整える薬剤によりコラーゲンホメオスタシスと健やかな肌を実現する新規アプローチを見出しました。
受賞コメント
この度アジア化粧品技術者会(ASCS)マニラ大会で口頭発表部門「1等賞」を受賞することができ、研究チームのメンバーと日々精力的に進めてきた研究成果を国際的な場で認めていただけたことを大変光栄に思います。資生堂が長年築き上げてきたコラーゲン研究を今後も深化させ、革新的なソリューションを開発していきます。
※このリリースに記載されている内容は発表時点のものであり、最新の情報とは異なる場合がありますのでご留意ください。