資生堂ジャパン、栃木県と「がん対策に係る連携協定」を締結

資生堂ジャパン株式会社は、栃木県と「がん対策に係る連携協定」を2023年9月11日（月）に締結しました。本協定は両者が相互に連携し、栃木県民のがん対策の推進に向けた取り組みを通じて、県民のより一層の心身の健康的な生活の実現を図ることを目的として定めたものです。

背景

資生堂は、企業使命「BEAUTY INNOVATIONS FOR A BETTER WORLD（美の力でよりよい世界を）」のもと、ダイバーシティ＆インクルージョンを経営戦略の柱と位置づけ、多様な美の価値観の啓発や、ジェンダー平等のための教育支援などを積極的に実践しています。なかでも化粧によるQOL向上を目指す「資生堂 ライフクオリティー メイクアップ」活動では、がん治療の副作用による特有の美容上の悩みや、外見上の変化（肌の色変化、眉・まつ毛の脱毛など）をスキンケアやメイクアップによってカバーする「外見ケア」の普及・啓発に注力し、誰もが持つ「自分らしくありたい」という願いを美の力で支援しています。

連携協定の目的

この度、連携協定の締結に至った栃木県は、がん患者や家族のQOLの向上を重要課題のひとつに位置づけ、がん対策の取り組みを県民に向けて積極的に展開しています。本協定を通じ、当社と栃木県の両者が今後、がん対策の取り組みや健康づくりに関する啓発・情報発信など、さまざまな側面で連携することで、県民のより一層の健康的な生活の実現を図ることを目指します。


【資生堂ジャパン株式会社と栃木県との連携事項の要件】

1.　栃木県の実施するアピアランスケアの取り組みに協力し、資生堂ジャパン株式会社が有するがん患者向け
　　情報や外見ケアセミナーを、医療従事者及びがん患者に向けて提供する
2.　資生堂ジャパン株式会社が作成する、がん治療による外見上の変化へのアドバイスをまとめた小冊子
　　「がん外見ケアBOOK」を提供し、がん患者の自分らしい生活の実現を応援する
3.　ライフステージに応じたがん対策として、AYA世代※の就労支援を目的に、資生堂ジャパン株式会社が有する
　　健康及び美容に関するスキルやコンテンツを活用したビューティー講座を提供する
4.　その他、がん予防やがん検診の受診促進に向けた啓発活動など、がん対策への取り組みを協働して進めることにより、
　　「栃木県がん対策推進条例」及び「栃木県がん対策推進計画」に基づき推進する「がん対策の充実」に資することを
　　目的とする
5.　健康に関する啓発活動・イベントへの参加

※AYAとは「Adolescent and Young Adult（思春期・若年成人）」の頭文字を取ったもので、主に15歳から30代までの世代を指す

地方自治体との共同取り組みについて

広島県との「女性活躍の推進に関する協定」（2021年2月締結）や、大阪府との「府民の健康づくりに向けた連携協定」（2022年10月締結）、また山形市との「健康の保持・増進に関する協定」（2023年8月締結）など、当社はこれまでも地方自治体の社会課題解決に向けて協働で取り組みを実施してきました。今後も引き続き、本業である「美の力」を通じた活動により、すべての人々が自分らしく暮らせる包摂性豊かな社会づくりに貢献していきます。